使い捨て文化が浸透して ものが良く売れ、経済回転が速くなった時代が長く続いたが 環境破壊がどんどん進展した。いま 見直す時期だと私も思う。経済の減速化を 工夫して対応しなければと思うが、修理業界を活性化することにより、移民の人たちへの仕事の創出にも役立つという。 社会制度を根本から見直すフランスやスエーデンの試みは 環境悪化が 激化する時代に ひょっとすると大きな歯止めになるかも知れない。じっくり読んでみよう。(山崎さんに感謝) 働き方や ワークシェア。人間的な生き方も じっくり考える良い機会だ。
世界各国で使い捨て文化に歯止めをかけようとする動きがでているようだ。先日フランスで、
される見通しとなった。環境に配慮した取り組みである。
そして今度はスウェーデン政府が物を修理すると税控除を受けられる制度を導入しよう
としている。対象となるのは、電化製品、自転車から洗濯機、衣服や靴などあらゆる物だ。
もはや古くなったり、壊れたりした物を捨てて、新たに購入することは賢い行動ではなくなるのだ。
が加算されるシステムを取っている。
人件費の半分を所得税から還付してもらえるという法案も提出される予定だ。
「これによって、修理費用が大幅に抑えられ、修理をより合理的な経済行動にできる
と考えています」と金融市場・消費者担当大臣のペール・ボールンド氏。
修理産業をの振興と移民の雇用創出へ
ボールンド氏はこの新インセンティブ推進の中心人物である。彼の試算によれば、付加価値税
きちんとした教育を受けていない移民のための雇用創出も見込める。
二酸化炭素排出削減策に対応
このインセンティブは、二酸化炭素排出削減に関する政府の方針が、国内で発生する
背景としてある。
スウェーデンは、1990年比の年間排出量をすでに23パーセント削減しており、電力の半
分以上が再生可能エネルギーによって賄われている。
しかし、消費に関連する排出は着実に増加している。ボールンド氏によれば、同政策は
結びついたものだという。
法案は政府の予算案として議会に提出され、12月に可決されれば、2017年1月から法律となる。
via:fastcoexist、theguardianなど/ translated hiroching / edited by parumo
幸せな国ランキングでも常に上位のスウェーデン。最近では一日6時間労働が
さて日本政府も、月末の金曜は午後3時に退社できるという「プレミアムフライデー」
いう動きがある。
スウェーデンはこれまでも、仕事と私生活のライフバランス向上を目指す
はじめとする子育て関連の政策は世界でもっとも充実する。
今回各都市で実験的に導入された施策はその一歩先を行き、1日6時間、
1日6時間労働を開始したゴセンバーグ市の場合
「40年間、週40時間労働(1日8時間労働)がとられてきましたが、現代社会では
重ねているという。
しかし多忙を極める都市部からは、理想主義に目がくらんだ過ちだという反対意見
競争力を失い、財政難に陥るだろうという。
「一部のヨーロッパ諸国を危機に陥れているのは、この類の経済的思考法ですよ」と
働かざる者食うべからずというわけだ。
フランスで実施された1日7時間労働の場合
似たようなモデルはフランスでも賛否両論となっている。同国では社会主義系政府
強いるだろうと反論している。
フランスの同政策にはいくつもの抜け道があり、現在ではヨーロッパの平均と
直面している。
スウェーデンの労働時間短縮実験は小規模事業者の間で一定の効果を上げている
こうした懸念があるとはいえ、スウェーデン国内の小規模事業者を対象とした
得られている。それは追加の雇用コストを相殺するに足るものだという。
「労働時間を短縮すれば雇用を増やす必要があると考えていましたが、
毎年利益が倍増している。
ヨーロッパ最大級の病院であるゴセンバーグのサールグレンスカ大学病院でも、
作業効率も向上している。
「これまでは80%の力でしか働けませんでした。今では余裕をもって休めますし、
と看護師のガブリエル・ティクマンさんは語る。
この整形外科では診療時間を20%延長し、それまで他の病院にかかっていた
の病欠も減らす結果となった。
いち早く1日6時間労働を取り入れたのはトヨタサービスセンター
同病院は付近にあるトヨタのサービスセンターをモデルとした。ここは従業員
新規顧客を獲得することに成功している。
「かなり贔屓目に見ても、従業員は8時間勤務体制のときと同等の量をこなしていますし、
十分な活力があり、仕事がはやいために多くの利益を上げることができている。
さらに従業員からは、勤務時間が短くなったおかげで仕事の満足感も高まったとの声
も聞こえる。仕事は効率的になり、家で家族と過ごせる時間が増えたことの効用だ。
大規模事業者では失敗するケースも
6時間勤務が小規模事業者では有効性なことがあると明らかとなっている一方で、