世界銀行東京事務所キャリアシリーズ第62回
池田洋一郎 業務政策・借入国サービス総局業務担当官から、バングラデシュ事務所、世銀本部での
3年間の経験をもとに、「開発成果を出せる世銀を創るには?」について紹介しました。
今回は、池田洋一郎 業務政策・借入国サービス総局業務担当官から、バングラデシュ事務所、世銀本部での3年間の
経験をもとに、「開発成果を出せる世銀を創るには?」について紹介しました。
世界銀行は、顧客や株主が求める「開発成果(リザルツ)」を定義し、その実現に向けた進捗状況を把握・測定し、
そして、その結果から学ぶための様々なプロセスやツールを、個別のプロジェクト、戦略、そして組織全体のレベル
で導入してきました。
しかし、世銀の職員や幹部が顧客と共に、これらを積極的に活用していくには、なお乗り越えなければならない
壁が幾つもあります。
では、世銀を真に開発成果を重視し、成果を出せる機関とするためには、どのような改革案を実行に
移さなければならないのでしょうか?
当日は、バングラデシュの現場と、改革実施の中枢とも言える業務政策・借入国サービス総局で、世銀を
成果重視の機関とするために3年間奮闘してきた担当者が、世界銀行の開発成果管理の枠組み、世銀
のパフォーマンスの傾向、今後の課題、課題を解決するための組織改革の現状について紹介し、
ご参加者の皆様と意見交換を行いました。
スピーカー
池田洋一郎
業務政策・借入国サービス総局業務担当官
2001年3月、早稲田大学政治経済学部政治学科を卒業し、同年4月、財務省に入省。主計局、広島国税局、
金融庁総務企画局を経て2006年9月よりハーバード大学ケネディスクールに留学。2008年6月同大学院
にて公共政策学修士号(Master in Public Policy)取得・卒業。
卒業後は、2008年7月財務省国際局にて世界金融危機、欧州債務危機にIMF、G7、G20の担当として対応、
その後世界銀行と日本の協働プログラムの企画・立案等を担当。2011年夏より世界銀行に移籍。
バングラデシュ現地事務所で2年間勤務する間、ローカルNGO-バングラデシュ政府-世界銀行の協働に
よる市民参加型のプロジェクト・モニタリングの仕組みの確立や成果に焦点を置いたポートフォリオ管理等を担当。
2013年夏より米国ワシントンの世銀本部に異動し、業務政策・借入国サービス総局業務担当官として、世銀を
より開発成果を重視する機関とするための改革に携わった後、帰国。著書に
「ハーバード・ケネディスクールからのメッセージ~世界を変えてみたくなる留学~」、
「バングラデシュ国づくり奮闘記~アジア「新・新興国」から日本へのメッセージ~」(ともに英治出版)。