日本よりすごい??
インドの数学教育の特徴
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2020-03-26 11:14:41
日本よりすごい?? 〜インドの数学教育の特徴〜近年、インドはIT大国と称され、
インド人がグーグルやマイクロソフトなどグローバル企業のCEOとして活躍し、多くの
優秀な理系人材を輩出しています。
なぜ、インドでは優秀な理系人材が育つのか、その秘密を今回はインドの教育事情
から紐解いていきたいと思います。インドの教育制度インドでは,教育は中央政府と
州政府が共同で行うことになっていて就学年数などは州により少しずつ違います。
しかし、
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基本的には5・3・2・2制で、
小学校が5年,
①中学校が3年(6~8年生)
②中等学校が2年(9,10年生)
➂上級中等学校が2年(11,12年生)となっています。
義務教育は「5歳の1年生から13歳の8年生」まであります。
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★日本の学校制度について簡単に説明します。
- 日本では、その年の4月1日時点で満6歳に達している児童が小学校に
- 入学します。
- 学年は4月に始まり3月に終わります。
- 小学校は6年制、中学校は3年制で、日本国民については
- この9年間が義務教育です。
- 外国人については義務ではありませんが、希望すれば地域の
- 公立小・中学校に通うことができます。
- 一部の公立小・中・高等学校には、外国人や帰国子女を受け入れる
- 体制が整っているところもあります。住んでいる地域の役所
- などに問い合わせてください。
- 中学校卒業後は希望により高等学校や大学に進学したり、
- 就職することもできます。
- 小学校・中学校・高等学校・高等専門学校・短期大学・大学・大学院の
- いずれも、国立、公立(都立)、私立の学校があります。
- 一般の学校に通うのが難しいと思われるような病気や体の障害がある
- 場合には、専門の学校があります。
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インドの小学校の入学基準は、「その年の3/31までに満5歳になっている者は、その年の
4月1日に第1学年に入学する」なので、日本よりも1歳早く小学生になるイメージです。
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加えて日本と大きく異なるのは、「上級中等学校2年生(12年生)」
のときに「修了資格のための全国共通テスト」がある所です。
このテストの結果は,留年か卒業かだけでなく、
大学への進学にも影響するため,生徒たちは一生懸命勉強しています。
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数学の学習進度が早く、内容が多い
日本とインドを比べてみると、数学に関してはインドは学習進度が早く、
一度に学ぶ単元の内容が多いという特徴があります。
例えば、東京都葛西にある
「グローバルインディアン・インターナショナル・スクール(GIIS)」
というインド人学校では、現地と同じカリキュラムで進めています。
ここでは
「幼稚園のK2(4歳半~)」から『★2の段』や『★5の段』の掛けと
簡単な足し算や引き算を始め、G2(日本の小1)では
割り算、G3(日本の小2)では3ケタ同士のかけ算も教えるそうです。
「日本の学校」では、「九九を習い始めるのは小2から」
で、九の段までしか習いません。
しかし「インド」ではダースの計算に便利なので、「12の段まで暗記」している人
が多いそうです。
また、「小学校でも20の段まで暗記」するよう指導されるため、
弊社インド人スタッフも小学校の時に20の段を学習したとの事です。
ちなみにインドのG3年生(日本の小2)で学習する3桁同士のかけ算は、
日本では「ゆとり教育の導入時に削除」されてしまっています。こうしてみると、
インドの数学の進度が日本よりずっと早く、内容もより多いことが分かります。
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https://jp.globalindianschool.org/tokyo-japanese
IT社会に適応した、実践的な数学教育
更に日本とインドの数学教育を比較すると、
インドでは★「データ処理」つまり統計★が重視され、必修の基本分野
として設けられているという興味深い点がありました。
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ビックデータ時代と呼ばれる現代において、一般企業が大量に集められたデータを
分析し、それを集客や商品開発などマーケティングに活用することは当たり前と
なっており、「ITと統計は密接な関係」にあります。
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この流れは更に加速しており、近年では、
例えば★「データサイエンス」★というデータ分析に基づき
ビジネスのさまざまな課題を解決する分野が注目を集め
ていますが、これにも統計の知識が必須です。
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このような状況を受けて、
「2000年頃から」世界各国で「★統計を数学教育の★重点」に
置く傾向があり、インドもそのようになっているのです。
では、インドでは具体的に統計をどう学ぶのかを見てみましょう。まず
小学校1年生では、「紙の切れ端」を使い「腕の長さや頭囲を測り」
簡単なデータを集め、それらを表現・解釈することから始めます。
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「4年生になる」と、「折れ線グラフ」「棒グラフ」「帯グラフ」「円グラフ」
をまとめて学び、それぞれのグラフの持つ特徴、各グラフの視覚効果、各データに
適したグラフはどれかなどを考えていきます。
★更に学年が上がると、「パソコン」を使用して「図表の作成」を行い、
それをいかにプレゼンテーションに活用するかなど、過去に学んだ内容を
どんどん展開させながら「実践を通して学習」していきます。
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日本はインドと比較すると統計に割く時間がずっと少なく、この問題は
数学者たちが以前より指摘してきましたが、現在でも大きな改革はなされて
いません。
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インドのように「小1からデータに親しむ事」は、「IT社会に適応した」
人材を育む第一歩となっているのかもしれません。
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様々なインド式計算法
インドはゼロの概念が発見された場所として有名ですが、インド人はそれを誇り
に思っています。インドで数学が発展してきたこともあってか、インドには日本に
はない様々な計算法があり、これは「インド式計算法」と呼ばれています。
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では、どのような計算法か幾つか例にとっ右画像出典:ベネッセてみてみましょう。
例えば、「139×142」の掛け算は、インド式では下左の図のようにします。ここで
13×14の部分が「暗算」されていますが、やはり9より大きな段まで暗記して
いるという前提があっての方法でしょう。
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もう1つ面白い計算法があります。下右の図には12×23の問題がありますが、
こちらは十の位と一の位を分け、それらの数字を線で表し、交点を数えて答え
を出します。数字が大きくなると線がごちゃごちゃして数えるのが大変にな
りますが、視覚的に分かるので、まだ計算が得意でない小さい子に教えたり、
数学の面白さを伝える時に最適ですので、皆さんもぜひ試してみてください。
出典:casioのサイト「KE!SAN」よりhttps://keisan.casio.jp/exec/system/1193296961
以上のように、インドの数学教育の特徴について日本と比較しながら見てきましたが、
インドでは数学が社会により深く根付いているように感じます。
近年、日本では理系離れ・理工離れが問題として取り上げられる事がありますが、
反対にインドではIT産業に憧れを抱いている人が多いため、理系専攻にも意欲的
です。インドの理系人材の層は厚く、優秀な ITエンジニア を多数排出している
背景には、そのような若者の夢が教育を通して育まれているからかもしれません。
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韓国の教育システムを詳細解説。日本との違いやリアルな受験熱事情
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韓国は日本に比べて学歴重視の社会です。日本人からしたら「やり過ぎでは?」
「そこまでして?」と思ってしまうほど、熱の入れっぷりです。
ここでは韓国の教育制度や教育事情について詳しくご紹介します。
学力社会と韓国人が目指す進路
現在の韓国は学歴社会で、「4年制大学以外は意味がない」と言われるほどです。
その学歴社会を表すように、韓国では4年制大学進学率が64%、短大や専門学校を
含むと、なんと98%の進学率です。
日本の61%(専門学校、短大、4年制大学を併せた進学率)に比べると、
韓国ではほぼ全員が高校卒業後に進学をしていることとなります。
その背景から、韓国では小さい頃から『良い大学を卒業して、良い企業に就職して、
良い暮らしをする』のを最優秀目標に、幼稚園〜高校生までの期間を『良い大学に合格す
るための準備期間』とし、必死に勉強や習い事に精を出します。
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学校が終わってから直行で学習塾に通ったり放課後自習を行うため、
韓国には「部活動」が存在しません。放課後にスポーツをするのはプロを
目指す学生のみ。
それぞれが『将来良い暮らしをするため』に、幼いころから才能や技術、
学力を磨くのが韓国流です。
韓国の義務教育のシステム
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韓国の義務教育は日本と同様、中学校までが義務教育となっています。
期間も同じく、小学校6年、中学校3年です。
通う学校も日本と同様、居住地によって決まります。
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また日本と異なることもあります。
例えば、卒業式は2月末にあり、新学期スタートは翌月の3月から
スタートとなっています
日本では4月スタートのため、4月生まれ〜翌年3月生まれまでが
同学年ですが、韓国では1月〜12月生まれを同学年としています。
学校は2学期制。
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3月〜7月中旬までを1学期、
8月末〜12月末を2学期としています
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韓国の教育機関・4つの種類
外国での教育となると、通う学校選びも悩みの一つになり得ます。
韓国にはどのような教育機関があるのか、各学校の特徴も併せて
ご紹介します。
また韓国では高校進学が日本と大きく違う部分なので、高校について
は別けて紹介します。
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公立学校
小学校:
居住地によって行く学校が別れており、公立小学校は
授業料が無償。小学校3年生から英語の授業がスタートします。
中学校:
居住地によって行く学校が別れており、公立中学校は授業料が無償。
と言えど、韓国では中学校の成績が高校進学を大きく左右するので、
ほとんどの生徒が学校の後に塾に通っています。
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私立学校
小学校:
私立小学校への進学を希望の場合は、申請後、抽選によって選出されます。
公立と比べ、1年生の時から英語の授業が組み込まれており、その他、ゴルフやスキーなどの授業も行われています。
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私立小学校の授業料:
私立小学校の場合、授業料は年間500万ウォン程度
(≒49万円)です。
中学校:
韓国の私立中学校に行くには特別な試験がありません。
私立小学校に入学する際と大違いです。
授業内容も公立中学校と大きな差はないということです。
一点、私立中学校は男子校、女子校と別れている
ことが多くなります。
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日本人学校
申請後に面接を経て入学許可が下ります。授業は日本語で
行われますが、週に1回程度韓国語の授業も行われます。
注意したい点は、日本人学校はあくまで駐在者の方向けとお考えください。
永住者や韓国在住の日韓夫婦のお子様は断られる場合もあります。
ソウル・釜山の日本人学校共に、中等部までしか設けられておらず、
高校からは現地の高校に通わなければなりません。
転勤など終わりのある駐在の場合や、すでに就業生のお子様の場合
には、すみやかに日本人学校に通わせてあげることが、お子様にも
親御さまにとってもご安心かと思います。
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日本人学校の授業料:
授業料は年間600万ウォン程度(≒59万円)+スクールバスや
暖房費なども徴収されます。
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インターナショナルスクール
国籍問わず多国籍な環境で英語で授業を進めて行きます。
入学するには、『入学者が5年以上の海外経験があること』もしくは
『両親の一方が外国籍であること』など条件があります。
もちろん英語能力試験や保護者同伴面接などを合格する必要があります。
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インターナショナルスクールの授業料:
授業料は年1千800万ウォン(≒178万円)〜3千万ウォン(≒296万円)
程度+スクールバスや登録費なども徴収されます。
韓国の高校進学について
- 普通高校
- 職業高校
- インターナショナルスクール
の3つの選択肢があります。
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日本と韓国で大きく違うのは、韓国では高校受験
が実施されません。
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『普通高校』と『職業高校』に分けられ、これらが大学進学の
ための準備高校と言われています。
『普通高校』はさらに『特殊目的高校』という分野があり、
外国語、スポーツ、美術、科学など、その分野のエリートを
育てる高校になっています。
特殊目的高校へ進学のためには高校受験が必須ですが、
その他は中学校の成績によって、その人に合ったレベルの高校に
振り当てられる仕組みになっていることから、義務教育と言えど
大変シビアです。
中学校の成績が今後の人生を左右する、第一関門になっている
ということです。
インターナショナルスクールの場合、海外の大学進学を目指して
受験勉強が始まります。
ちなみに韓国のインターナショナルスクールを卒業した場合、
韓国の高校卒業資格は得られません。
韓国人は習い事がお好き
『良い大学を卒業して、良い企業に就職して、良い暮らしをする』を
スローガンに教育熱心な親が多く、小学校に入学すると塾に行くのが当然です。
お月謝と通う頻度
韓国では1ヶ月の習い事にかけるお月謝平均が、
小学生:30万ウォン(≒2万9千円)
中学生:40万ウォン(≒3万9千円)
高校生:40万ウォン(≒3万9千円)
と、日本の平均1万円に比べると3〜4倍です。
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というのも当然で、日本では習い事の平均数が1.9個のところ、
韓国では小学校低学年で2〜3個、高学年〜高校生になると3〜4個を
週5で通うというように、毎日何かしらの塾に行っているのが
当たり前の環境です。
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習い事ランキング
ここでのランキングは就業前〜小学校中学年生の場合です。
1位:英会話
もはや必須です。韓国で良い企業に就職したいのならば英会派は最低限。
プラスもう1言語があるのが望ましいとされています。
最近では幼稚園から英語の授業を取り入れていたり、インターナショナル
スクールとは別に英語幼稚園も存在しています。
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2位:テコンドー
放課後にテコンドーの道着を着ている子を道ばたで見かけるのはもはや日常です。
送り迎えのバスも運行されています。
こちらは国技であるテコンドーを通し身体能力や勝負欲を養うほか、儒教の国・
韓国らしく、先生や先輩に対する礼儀を身につけることが出来るという
理由で人気です。
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3位:美術教室
幼い頃から芸術に触れ、子供の感性を豊かな物にしたい、枠にとらわれず
自分を持ってほしいという理由から人気です。
我が家の近所には《英語で学ぶ美術教室》が昨年オープンしていました。
小学校高学年〜高校生になると、《中学校入学準備》《高校入学準備》
《大学受験準備》のコースや、各教科の学習塾に通うようになります。
韓国の大学受験は戦争そのもの
日本のニュースでも取り上げられる韓国の大学入試、スヌン。
まさにこの日のために幼少期から勉強を一生懸命やってきたと言っても
過言ではありません。
毎年11月中旬に行われるこの入試は、一世一代の勝負。そのために韓国
社会全体が受験生のために至れり尽くせりです。
遅刻しそうな生徒がいた場合、白バイやパトカーが出動し受験会場まで
送ってくれたり、英語のリスニング試験が行われる時間帯にはクラクション禁止、
飛行機の離陸時間を調整など、日本では考えられないほどのことが行われます。
警察や街の人まで受験生応援し、両親や高校の後輩は校門前で合格祈願する姿など、
正直日本人の筆者にとっては異様な光景です。
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韓国の教育事情とシステムまとめ
とにかく学歴社会の韓国。
将来良い生活をするために幼少期から親子二人三脚で教育に熱を
入れる人が多く、部活動に勤しんで汗を流す時間も、放課後友達と遊ぶ時間
も返上して、大変な学生時代を過ごしています。
それでも、「今苦労しないと、将来もっと苦労するから」という意識をもち、
必死に学歴社会の中を生きようとしています。
隣の国とはいえ、あまりにも違いのある教育事情。
お子様にとっては様々な体験ができ、視野も広がる良い機会かと
思いますが、親御さんにとっては心配もあることでしょう。
そのような時には無理をせず日本人学校に通わせてあげる
ことが良いでしょう。
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世界中の日本人が参加する「せかいじゅうサロン」
世界へ広がる海外移住コミュニティ
世界中の日本人同士が繋がり、情報提供したり、チャレンジしたり、互助できるコミュニティ「せかいじゅうサロン」
参加無料。気軽に繋がってください。(2022年6月時点:参加者3600名超えました)
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