世界の小学校 イギリスとフィンランドと 日本の教育の違い ②        2023年1月5日(木)

1.イギリスの教育の制度・特徴は?

  サッチャー政権の改革で作られた、

     地域で異なる教育制度

イギリスでは、イングランド・ウェールズ・北アイルランド・スコットランドの4地域で少し異なる教育制度がとられています。

この記事では、主にイングランドの教育制度や歴史などについて説明します。

目次

イギリスの教育の特徴

義務教育は5~16歳

イギリスの教育課程は6-5-2-3(4)制です。

義務教育期間は、イングランド以外の地域は5~16歳です。

イギリスの義務教育は日本の場合と異なり、学校機関に就学させる義務はありません。そのため、ホームスクーリングで勉強している学生も一定数いるようです。

イギリスの学校は、公立学校は学費無償で、私立学校は年間平均約13,000ポンド(約187万円)がかかります。

イングランドでは義務教育期間を引き上げ

イングランドでは、2015年に義務教育期間が18歳までに引き延ばされました。

これは、若者の失業率が上昇し、NEET(就労・就学・訓練をしない若年者)の問題への対応を目的としています。

進路が決まる全国学力試験「GCSE」

イギリスの義務教育課程では、原則、全国共通のナショナル・カリキュラムに基づいて教育が提供されます。

公立学校では、以下のように義務教育を4段階で分けています。

  • Key Stage 1(5~7歳 Year1~2)

  • Key Stage 2(8~11歳 Year3~6)

  • Key Stage 3(12~14歳 Year7~9)

  • Key Stage 4(15~16歳 Year10~11)

必修科目は、数学、英語、理科、歴史、地理、技術、情報技術、音楽、芸術、体育、現代外国語、市民教育の12科目です。

市民教育は、人種・多様性・平等などについて学ぶ日本の社会科における公民に近い科目です。

11歳と14歳でKey Stageテストを全員が受けます。

16歳では、全国統一学力試験「GCSE(General Certificate of Secondary Education」を受験します。

GCSEの成績は、進学・就職の際に合否の判断材料のひとつです。

この課程を終了後、イングランドでは、18歳になるまで以下の3つのいずれかを行わなければならないと定められています。

  1. 正規の就学期間を継続する(専門学校など)

  2. 教育を受けながら見習いとして働く

  3. 定時制学校に通ったり職業訓練をしながら、週に20時間働くかボランティアをする

義務教育終了後は、就職・職業資格取得・高等教育進学の3つの進路に分かれると解釈できます。

職業資格を取得するには、主に継続教育カレッジで教育訓練を受けて取得します。

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イギリスと日本の教育の違い

外務省の「諸外国・地域の学校情報:イギリス」を参考に、イギリスと日本の教育制度を比較した表が以下です。

 

イギリス

日本

学校制度

6・5・2・3(4)制(スコットランドは7・4・2・4制)

6・3・3・4制

義務教育期間

満5歳~満16歳(2015年以降、イングランドは5~18歳)

満6歳~満15歳

学校年度

9月1日~8月31日

4月1日~3月30日

学期制

3学期制

3学期制

イギリスは日本同様3学期制ですが、

  • 1学期:9月1日~12月31日

  • 2学期:1月1日~4月上旬

  • 3学期:4月上旬~8月31日

で、年度や地域により日程が異なります。

イギリスでは、小学1年生が始まる前にレセプションという学年を設置している学校が多くあります。

レセプションは9月時点の4歳児が対象で、就学前教育を提供しています。

イングランドでは義務教育の開始は「5歳になる誕生日から」が一般的となっているため、多くの児童はレセプションから入学します。

また、イングランドでは、3歳と4歳の子供に570時間(週15時間を年38週間)の無償教育が提供されています。

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現在のイギリスの教育制度は、1988年以降のサッチャー政権の教育改革によって確立されました。

1988年に成立した教育法によって、

  1. 全国共通カリキュラムの実施

  2. 全国一斉学力テストの実施

  3. オプトアウト制度の導入

以上の3つの取り組みが行われました。

①②によって、教育内容の統一化が図られました。

以前の試験は大学進学希望者と就職希望者で異なる2種類の試験が行われていました。これを廃止し、現在のGCSE(中等教育修了一般資格試験)を導入しました。

③のオプトアウト制度の導入とは、地方教育当局から各学校理事会へ教育に関する権限を委譲したことです。

それまで地方教育当局は、地域における教育の提供業務を持っていました。

オプトアウト制度によって、学校理事会に、財政運用権限や教員の任免権等が与えられました。

これらの改革によって、自力で教育の質と学力を向上させる学校が現れました。一方で、社会的・経済的に恵まれない地域などでは取り残される学校も存在しました。

1997年にブレア政権が教育改革を政策課題として取り上げました。

二分化した学校の差を解消する施策に取り組み、自力で教育の質向上が出来ない学校に対し、地方自治体がセーフティネットとして機能する仕組みを作っています。

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イギリスの教育の成果

PISA2018では読解力・科学的リテラシー14位

国立教育政策研究所のまとめた「OECD生徒の学習到達度調査(PISA)」によると、イギリスの調査結果は以下の通りです。

読解力

数学的リテラシー

科学的リテラシー

2000年

7位

2003年

2006年

17位

24位

14位

2009年

25位

28位

16位

2012年

23位

26位

21位

2015年

22位

27位

15位

2018年

14位

18位

14位

イギリスは、最初の2000年調査における読解力にて7位を獲得しました。

その後順位は低下していき、各分野で20~30位以内で推移しています。

直近の2018年の調査では、読解力14位、数学的リテラシー18位、科学的リテラシー14位です。

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まとめ

現在のイギリスの教育制度は、1988年以降のサッチャー政権の教育改革によって確立されました。

1988年に成立した教育法によって、

  1. 全国共通カリキュラムの実施

  2. 全国一斉学力テストの実施

  3. オプトアウト制度の導入

以上の3つの取り組みが行われました。

①②によって、教育内容の統一化が図られました。

以前の試験は大学進学希望者と就職希望者で異なる2種類の試験が行われていました。これを廃止し、現在のGCSE(中等教育修了一般資格試験)を導入しました。

③のオプトアウト制度の導入とは、地方教育当局から各学校理事会へ教育に関する権限を委譲したことです。

それまで地方教育当局は、地域における教育の提供業務を持っていました。

オプトアウト制度によって、学校理事会に、財政運用権限や教員の任免権等が与えられました。

これらの改革によって、自力で教育の質と学力を向上させる学校が現れました。一方で、社会的・経済的に恵まれない地域などでは取り残される学校も存在しました。

1997年にブレア政権が教育改革を政策課題として取り上げました。

二分化した学校の差を解消する施策に取り組み、自力で教育の質向上が出来ない学校に対し、地方自治体がセーフティネットとして機能する仕組みを作っています。

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イギリスの教育の成果

PISA2018では読解力・科学的リテラシー14位

国立教育政策研究所のまとめた「OECD生徒の学習到達度調査(PISA)」によると、イギリスの調査結果は以下の通りです。

読解力

数学的リテラシー

科学的リテラシー

2000年

7位

2003年

2006年

17位

24位

14位

2009年

25位

28位

16位

2012年

23位

26位

21位

2015年

22位

27位

15位

2018年

14位

18位

14位

イギリスは、最初の2000年調査における読解力にて7位を獲得しました。

その後順位は低下していき、各分野で20~30位以内で推移しています。

直近の2018年の調査では、読解力14位、数学的リテラシー18位、科学的リテラシー14位です。

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まとめ

  • イギリスの教育課程は6-5-2-3(4)制

  • イングランドでは2015年に義務教育期間を延長

  • 現在のイギリスの教育制度はサッチャー政権が構築

  • PISAでは毎回20位前後で推移している

日本では2004年ごろ「ニート」という言葉がよく聞かれ、イギリスの若者支援政策が注目されました。

イギリスは留学先として人気の国の1つで、ネイティブの英語やイギリス文化等を学びたいと考える方も多いようです。

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2020.09.11更新⽇:2022.02.23

フィンランド教育の大きな特徴3選!日本と教育の違いやメリット

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「世界幸福度ランキング」、2021年も首位となり、4年連続首位(日本56位 ※前年62位)と大きな注目を集めるフィンランドですが、実施されている教育も世界的に高い評価を得ています。
参照元:https://worldhappiness.report/ed/2021/happiness-trust-and-deaths-under-covid-19/

世界的に高い評価、関心を集めるようになったのは、経済協力開発機構(OECD)で実施される学習到達度調査「PISA(Programme for International Student Assessment)」が大きく関わっています。https://googleads.g.doubleclick.net/pagead/ads?client=ca-pub-5156299360050147&output=html&h=280&adk=3993757336&adf=2552930313&pi=t.aa~a.4083208323~i.3~rp.4&w=720&fwrn=4&fwrnh=100&lmt=1672385138&num_ads=1&rafmt=1&armr=3&sem=mc&pwprc=3296103841&tp=site_kit&ad_type=text_image&format=720×280&url=https%3A%2F%2Fbsc-int.co.jp%2Fmedia%2F846%2F&fwr=0&pra=3&rh=180&rw=720&rpe=1&resp_fmts=3&wgl=1&fa=27&adsid=ChEIgOTUnQYQl5KSqr349Jf4ARI9AB5dcmjHJoWwyk_Ejnss9kDexNMnIXPl9A5uaFCZwl8wn0qkCEYbM81p0imU8cAhio-Sy5pdu5WCiECANg&uach=WyJXaW5kb3dzIiwiMTUuMC4wIiwieDg2IiwiIiwiMTA4LjAuNTM1OS4xMjUiLFtdLGZhbHNlLG51bGwsIjY0IixbWyJOb3Q_QV9CcmFuZCIsIjguMC4wLjAiXSxbIkNocm9taXVtIiwiMTA4LjAuNTM1OS4xMjUiXSxbIkdvb2dsZSBDaHJvbWUiLCIxMDguMC41MzU5LjEyNSJdXSxmYWxzZV0.&dt=1672877183601&bpp=1&bdt=899&idt=1&shv=r20221207&mjsv=m202212060101&ptt=9&saldr=aa&abxe=1&cookie=ID%3D6f19b192e0ad3bac-22a63d7f2bd900af%3AT%3D1672877184%3ART%3D1672877184%3AS%3DALNI_MZCPJV-WLhZ1oZ-0KIO9YuqpBk0pw&gpic=UID%3D00000b9e5e19c5d9%3AT%3D1672877184%3ART%3D1672877184%3AS%3DALNI_MbkFR0KzWROy-T80Yk_-7QMyTDMGw&prev_fmts=0x0&nras=2&correlator=1373427126931&frm=20&pv=1&ga_vid=523745333.1672877183&ga_sid=1672877183&ga_hid=266783699&ga_fc=1&u_tz=540&u_his=3&u_h=864&u_w=1536&u_ah=816&u_aw=1536&u_cd=24&u_sd=1.25&dmc=8&adx=200&ady=1645&biw=1519&bih=714&scr_x=0&scr_y=0&eid=44759875%2C44759926%2C44759837%2C31071250%2C44780792&oid=2&pvsid=397706625291033&tmod=827663967&uas=0&nvt=1&ref=https%3A%2F%2Fwww.google.com%2F&eae=0&fc=1408&brdim=0%2C0%2C0%2C0%2C1536%2C0%2C1536%2C816%2C1536%2C714&vis=1&rsz=%7C%7Cs%7C&abl=NS&cms=2&fu=128&bc=31&ifi=2&uci=a!2&btvi=1&fsb=1&xpc=fYbQ0OVMrD&p=https%3A//bsc-int.co.jp&dtd=13

国際的に行われる本調査は、参加国の15歳児を対象に3分野(読解力・数学リテラシー・科学的リテラシー)を測定するものです。
フィンランドは2003年にそれぞれ1位・2位・1位(日本は14位.6位.2位)、2006年には2位・2位・1位(日本は15位.10位.6位)と上位を獲得しています。
参照元:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gakuryoku-chousa/sonota/detail/1344310.htm

国民の幸福度、教育ともに日本は大きな差と遅れを取っており、トップの結果を残すフィンランドのような教育制度を日本国内でも取り入れる必要があります。

今回は、そんなフィンランド教育の制度と特徴日本教育との違いなどについて紹介していきます。https://www.instagram.com/p/CXitDh7pZnk/embed/?cr=1&v=14&wp=675&rd=https%3A%2F%2Fbsc-int.co.jp&rp=%2Fmedia%2F846%2F#%7B%22ci%22%3A0%2C%22os%22%3A836.8999999761581%2C%22ls%22%3A104.09999996423721%2C%22le%22%3A621.6999999880791%7D

目次

フィンランドの教育制度

フィンランドは、教育の質が大変高く教育水準は世界トップと知られています。

元々は日本と同様「6・3・3・4制」ですが、現在は7~15歳(義務教育期間)の9年間を「基礎学校」として一貫教育でまとめています。
日本の教育制度で考えると、小学校・中学校です。
参照元:Wikipedia「総合学校」

義務教育終了の卒業後は、「高等学校」または「職業学校」へと進学します
「高等学校」は単位制であり、全単位を2~4年程かけて取得し進学希望の場合は、大学入学資格試験(Matriculation Examination)の合格が必要です。https://googleads.g.doubleclick.net/pagead/ads?client=ca-pub-5156299360050147&output=html&h=280&adk=3993757336&adf=2466707828&pi=t.aa~a.4083208323~i.26~rp.4&w=720&fwrn=4&fwrnh=100&lmt=1672385138&num_ads=1&rafmt=1&armr=3&sem=mc&pwprc=3296103841&tp=site_kit&ad_type=text_image&format=720×280&url=https%3A%2F%2Fbsc-int.co.jp%2Fmedia%2F846%2F&fwr=0&pra=3&rh=180&rw=720&rpe=1&resp_fmts=3&wgl=1&fa=27&adsid=ChEIgOTUnQYQl5KSqr349Jf4ARI9AB5dcmjHJoWwyk_Ejnss9kDexNMnIXPl9A5uaFCZwl8wn0qkCEYbM81p0imU8cAhio-Sy5pdu5WCiECANg&uach=WyJXaW5kb3dzIiwiMTUuMC4wIiwieDg2IiwiIiwiMTA4LjAuNTM1OS4xMjUiLFtdLGZhbHNlLG51bGwsIjY0IixbWyJOb3Q_QV9CcmFuZCIsIjguMC4wLjAiXSxbIkNocm9taXVtIiwiMTA4LjAuNTM1OS4xMjUiXSxbIkdvb2dsZSBDaHJvbWUiLCIxMDguMC41MzU5LjEyNSJdXSxmYWxzZV0.&dt=1672877183605&bpp=1&bdt=903&idt=1&shv=r20221207&mjsv=m202212060101&ptt=9&saldr=aa&abxe=1&cookie=ID%3D6f19b192e0ad3bac-22a63d7f2bd900af%3AT%3D1672877184%3ART%3D1672877184%3AS%3DALNI_MZCPJV-WLhZ1oZ-0KIO9YuqpBk0pw&gpic=UID%3D00000b9e5e19c5d9%3AT%3D1672877184%3ART%3D1672877184%3AS%3DALNI_MbkFR0KzWROy-T80Yk_-7QMyTDMGw&prev_fmts=0x0%2C720x280%2C320x250%2C320x250&nras=5&correlator=1373427126931&frm=20&pv=1&ga_vid=523745333.1672877183&ga_sid=1672877183&ga_hid=266783699&ga_fc=1&u_tz=540&u_his=3&u_h=864&u_w=1536&u_ah=816&u_aw=1536&u_cd=24&u_sd=1.25&dmc=8&adx=200&ady=4618&biw=1519&bih=714&scr_x=0&scr_y=1814&eid=44759875%2C44759926%2C44759837%2C31071250%2C44780792&oid=2&psts=ACgb8ts0_zwRO6qkwrwm6esa1S5ckBM6MSpgm1bxe0kd71iyTyFkNWmxanQEAhSFMZNG2wRKm7b7q43-0Hvc71QtbQ%2CACgb8ts2zLLENaTCjKzq3LyEOPV87RPcLmVE-upOFt3tFH-yS5KDgWqVa2gGcJL11n2QkUdyk47kzxMY7Rd1BvDT_w%2CACgb8tvJZOeLS0Vdl4OFKdJeKWy456fIacPAc8zZWP8J2oFm_WmDgvYPRzqZ7kyaUj8zxSr_pjx8-tYVxlt0C0Mgiw&pvsid=397706625291033&tmod=827663967&uas=3&nvt=1&ref=https%3A%2F%2Fwww.google.com%2F&eae=0&fc=1408&brdim=0%2C0%2C0%2C0%2C1536%2C0%2C1536%2C816%2C1536%2C714&vis=1&rsz=%7C%7Cs%7C&abl=NS&fu=128&bc=31&ifi=3&uci=a!3&btvi=4&fsb=1&xpc=Et6FQNYDwn&p=https%3A//bsc-int.co.jp&dtd=14642

また「職業学校」では、2~4年程で職業資格やプログラムなどの職業訓練を受けていきます。
参照元:https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/world_school/05europe/infoC53500.html

さらに、フィンランドでは義務教育期間前の初等教育1年前からプレスクール(就学前教育学校)に通う制度もあり、エシコウルと呼ばれています。

フィンランドの教育の3つの大きな特徴

フィンランド教育について理解を深める上では、大きな3つの特徴を知ることが重要です。
ここでは、特徴を詳細に紹介します。

①教育費が無償

フィンランド教育の大きな特徴として挙げられるのが、教育費の無償です。

フィンランドでは、プレスクール(就学前教育学校)から大学院までの教育費が全額無料となっています。
さらに教材費用や給食費(世界初の無償化)、通学する上で欠かすことのできない交通費においても全てが無償です。

これによって家庭の環境や経済状況に影響されることなく、全ての子どもたちが教育を受けられる環境・権利が保証されています。

なお義務教育は日本と同じ、初等教育6年・中等教育3年の合計9年間となっています。

②教員の質が高い

フィンランドでは、教師は大変人気のある職業で教員育成にも力を入れています。
教員は修士号取得が必要であり、小学校以上の教員になる為には大学院修了が必要となります。

さらに、フィンランドの大学教育学部は競争率がとても高いのが現状です。
倍率が数十倍になることもあるそうです。
筆記試験や面接、グループディスカッションなど、学力のみならず人間力や適正なども問われる大変厳しい審査が行われます。

合格後は勉学に励み、教育実習などを通じて重要な経験や知識を身につけていきます。

③プログラミングが義務教育

フィンランドでは、2016年8月から義務教育内でプログラミング教育が必修となりました。

1~2年生では論理的な思考を、3~6年生では「scratch(スクラッチ)」を用いてプログラミングを学び、7~9年生ではプログラミング言語について学んでいきます。

「scratch(スクラッチ)」とは、子供向けの無料のプログラミング言語です。
世界中で使用されており、自分自身で簡単にプログラムが作れます。

関連記事:【必修化】小学校でのプログラミング教育に意味はあるのか?


フィンランドの教育と日本の違い

  1. 教育費の無償
  2. 教育の目標
  3. ボランティア追加基礎教育(Voluntary additional basic education)

教育費の無償

フィンランドと日本の教育で大きく差があるのは、教育費が無償であることです。
フィンランド教育の大きな特徴といえる教育費の無償は、全ての子どもが平等に教育を受けられる環境があることを意味しています。

日本の場合、私立の学校だと授業料が高く、大学進学には多額の費用が掛かってしまいます。
加えて教材や給食などの費用の発生などもあり、各家庭の環境・経済状況によっては子どもの学ぶ環境や進学に影響を与えます。https://googleads.g.doubleclick.net/pagead/ads?client=ca-pub-5156299360050147&output=html&h=280&adk=3993757336&adf=4246058129&pi=t.aa~a.4083208323~i.74~rp.4&w=720&fwrn=4&fwrnh=100&lmt=1672385138&num_ads=1&rafmt=1&armr=3&sem=mc&pwprc=3296103841&tp=site_kit&ad_type=text_image&format=720×280&url=https%3A%2F%2Fbsc-int.co.jp%2Fmedia%2F846%2F&fwr=0&pra=3&rh=180&rw=720&rpe=1&resp_fmts=3&wgl=1&fa=27&adsid=ChEIgOTUnQYQl5KSqr349Jf4ARI9AB5dcmjHJoWwyk_Ejnss9kDexNMnIXPl9A5uaFCZwl8wn0qkCEYbM81p0imU8cAhio-Sy5pdu5WCiECANg&uach=WyJXaW5kb3dzIiwiMTUuMC4wIiwieDg2IiwiIiwiMTA4LjAuNTM1OS4xMjUiLFtdLGZhbHNlLG51bGwsIjY0IixbWyJOb3Q_QV9CcmFuZCIsIjguMC4wLjAiXSxbIkNocm9taXVtIiwiMTA4LjAuNTM1OS4xMjUiXSxbIkdvb2dsZSBDaHJvbWUiLCIxMDguMC41MzU5LjEyNSJdXSxmYWxzZV0.&dt=1672877183607&bpp=1&bdt=905&idt=1&shv=r20221207&mjsv=m202212060101&ptt=9&saldr=aa&abxe=1&cookie=ID%3D6f19b192e0ad3bac-22a63d7f2bd900af%3AT%3D1672877184%3ART%3D1672877184%3AS%3DALNI_MZCPJV-WLhZ1oZ-0KIO9YuqpBk0pw&gpic=UID%3D00000b9e5e19c5d9%3AT%3D1672877184%3ART%3D1672877184%3AS%3DALNI_MbkFR0KzWROy-T80Yk_-7QMyTDMGw&prev_fmts=0x0%2C720x280%2C320x250%2C320x250%2C720x280&nras=6&correlator=1373427126931&frm=20&pv=1&ga_vid=523745333.1672877183&ga_sid=1672877183&ga_hid=266783699&ga_fc=1&u_tz=540&u_his=3&u_h=864&u_w=1536&u_ah=816&u_aw=1536&u_cd=24&u_sd=1.25&dmc=8&adx=200&ady=7599&biw=1519&bih=714&scr_x=0&scr_y=4746&eid=44759875%2C44759926%2C44759837%2C31071250%2C44780792&oid=2&psts=ACgb8ts0_zwRO6qkwrwm6esa1S5ckBM6MSpgm1bxe0kd71iyTyFkNWmxanQEAhSFMZNG2wRKm7b7q43-0Hvc71QtbQ%2CACgb8ts2zLLENaTCjKzq3LyEOPV87RPcLmVE-upOFt3tFH-yS5KDgWqVa2gGcJL11n2QkUdyk47kzxMY7Rd1BvDT_w%2CACgb8tvJZOeLS0Vdl4OFKdJeKWy456fIacPAc8zZWP8J2oFm_WmDgvYPRzqZ7kyaUj8zxSr_pjx8-tYVxlt0C0Mgiw&pvsid=397706625291033&tmod=827663967&uas=3&nvt=1&ref=https%3A%2F%2Fwww.google.com%2F&eae=0&fc=1408&brdim=0%2C0%2C0%2C0%2C1536%2C0%2C1536%2C816%2C1536%2C714&vis=1&rsz=%7C%7Cs%7C&abl=NS&fu=128&bc=31&ifi=4&uci=a!4&btvi=5&fsb=1&xpc=Veq5mcIAef&p=https%3A//bsc-int.co.jp&dtd=15654

給食費の未払いなどの経済的理由によって進学を断念したり、奨学金の返済に追われるようなケースも少なくありません。

教育の目標

また、教育の目標についてもフィンランドと日本で差があると考えられます。
フィンランドでは”個を尊重する”指導・教育がなされている一方、日本では”社会性を育てていく”指導・教育がなされることが多いです。

ボランティア追加基礎教育

フィンランド教育では義務教育終了後、学ぶ必要があると判断された場合や、本人の意思で志望した場合には、もう1年間学べる「ボランティア追加基礎教育(Voluntary additional basic education)」と呼ばれる「10年目」があります。

理解ができないまま進学するのではなく、身につけるべき学力をしっかりと学ぶことができるのです。
日本では留年はマイナスな印象を持たれることが多いので新鮮でしょう。
この点についても2ヵ国間の違いが見て取れます。

フィンランドの教育の目標

世界的に高い評価を得ている、フィンランドの教育目標について紹介します。

個を尊重する

社会性を育てる日本の教育とは異なり、フィンランドでは「個」を尊重する教育が行われています。
他人と比較することなく、1人1人の「個性」や「違い」を大切にしていきながら伸ばしていくことに力を入れているのです。

フィンランドでは、全国統一テストの実施(義務教育期間中はなし)がありません。
学校の校則やルールも殆どなく、1人1人の自主性を大切なものとして考えています。

社会性を育む

フィンランドでは、教育費の無償によって環境や経済状況の影響なく、全ての子どもたちが平等に教育を受けられる環境・権利があります。
1人1人が「個性」「違い」を持ちながら、「個」を尊重しその多様性を評価・理解し互いに認め合っていくことができます。

関連記事:子供にさせるべき体験とは?|子供の成長を促す体験について解説

まとめ

フィンランド教育の制度と特徴、日本教育との違いについて紹介しました。

英語能力指数ランキング(EF EPI)では、2020年フィンランドは7位(日本は53位)でした。
英語能力においても2ヵ国間では大きな差が生じており、日本国内にいながらフィンランド教育を少しでも取り入れることが重要です。
参照元:https://www.efjapan.co.jp/epi/

BSCウォータースポーツセンターでは、フィンランド教育のような子供に必要な教育体験カリキュラムが用意されています。https://googleads.g.doubleclick.net/pagead/ads?client=ca-pub-5156299360050147&output=html&h=280&adk=3993757336&adf=1868332747&pi=t.aa~a.4083208323~i.110~rp.4&w=720&fwrn=4&fwrnh=100&lmt=1672385138&num_ads=1&rafmt=1&armr=3&sem=mc&pwprc=3296103841&tp=site_kit&ad_type=text_image&format=720×280&url=https%3A%2F%2Fbsc-int.co.jp%2Fmedia%2F846%2F&fwr=0&pra=3&rh=180&rw=720&rpe=1&resp_fmts=3&wgl=1&fa=27&adsid=ChEIgOTUnQYQl5KSqr349Jf4ARI9AB5dcmjHJoWwyk_Ejnss9kDexNMnIXPl9A5uaFCZwl8wn0qkCEYbM81p0imU8cAhio-Sy5pdu5WCiECANg&uach=WyJXaW5kb3dzIiwiMTUuMC4wIiwieDg2IiwiIiwiMTA4LjAuNTM1OS4xMjUiLFtdLGZhbHNlLG51bGwsIjY0IixbWyJOb3Q_QV9CcmFuZCIsIjguMC4wLjAiXSxbIkNocm9taXVtIiwiMTA4LjAuNTM1OS4xMjUiXSxbIkdvb2dsZSBDaHJvbWUiLCIxMDguMC41MzU5LjEyNSJdXSxmYWxzZV0.&dt=1672877183609&bpp=1&bdt=908&idt=1&shv=r20221207&mjsv=m202212060101&ptt=9&saldr=aa&abxe=1&cookie=ID%3D6f19b192e0ad3bac-22a63d7f2bd900af%3AT%3D1672877184%3ART%3D1672877184%3AS%3DALNI_MZCPJV-WLhZ1oZ-0KIO9YuqpBk0pw&gpic=UID%3D00000b9e5e19c5d9%3AT%3D1672877184%3ART%3D1672877184%3AS%3DALNI_MbkFR0KzWROy-T80Yk_-7QMyTDMGw&prev_fmts=0x0%2C720x280%2C320x250%2C320x250%2C720x280%2C720x280&nras=7&correlator=1373427126931&frm=20&pv=1&ga_vid=523745333.1672877183&ga_sid=1672877183&ga_hid=266783699&ga_fc=1&u_tz=540&u_his=3&u_h=864&u_w=1536&u_ah=816&u_aw=1536&u_cd=24&u_sd=1.25&dmc=8&adx=200&ady=9835&biw=1519&bih=714&scr_x=0&scr_y=6999&eid=44759875%2C44759926%2C44759837%2C31071250%2C44780792&oid=2&psts=ACgb8ts0_zwRO6qkwrwm6esa1S5ckBM6MSpgm1bxe0kd71iyTyFkNWmxanQEAhSFMZNG2wRKm7b7q43-0Hvc71QtbQ%2CACgb8ts2zLLENaTCjKzq3LyEOPV87RPcLmVE-upOFt3tFH-yS5KDgWqVa2gGcJL11n2QkUdyk47kzxMY7Rd1BvDT_w%2CACgb8tvJZOeLS0Vdl4OFKdJeKWy456fIacPAc8zZWP8J2oFm_WmDgvYPRzqZ7kyaUj8zxSr_pjx8-tYVxlt0C0Mgiw%2CACgb8tuQfHSngsN9Iz3E8lA2yNUFPIWsXlZ3YduKCtoYJwLnVrZ8eL3GGlh_qEfGumztgWTu6cpMTpSYVR1NgAJf8g%2CACgb8ttR-07ZeFe2KzfGQrWylaAFw5nQ2RuqNAENCxAOky9TmvMIn7Eunu0IYVirPl8K8hTbKuUXzNc_w8N5a98tHQ&pvsid=397706625291033&tmod=827663967&uas=3&nvt=1&ref=https%3A%2F%2Fwww.google.com%2F&eae=0&fc=1408&brdim=0%2C0%2C0%2C0%2C1536%2C0%2C1536%2C816%2C1536%2C714&vis=1&rsz=%7C%7Cs%7C&abl=NS&fu=128&bc=31&ifi=5&uci=a!5&btvi=6&fsb=1&xpc=aI1odnESl7&p=https%3A//bsc-int.co.jp&dtd=16718

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