気になるイタリアの5つ星運動。5 Star Movement. 選挙でなぜ
大躍進したのか?
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閉塞感の漂うイタリア経済社会で 第一党に躍り出た背景には 何があって
どうして 躍進できたのか?
政策もネットで 大衆の人々の求めるものを徹底的にプラットフォームで 絞り込み
最適なものを取り上げて政策としてきた。経緯がある。さあ その中身とは なんなのかが?
良く 書かれている記事を見つけた。 読みながら 日本の近未来を 予測してみよう。もちろん
経済基盤も文化も 社会も異なる世界だが 共通の問題が 潜在化していることに気づく。
私から見ていると どうも 「人間性の回復」という風に映る。じっくり 読み込んでみよう。
それから 英語の解説と 日本語の解説を 比べてみよう。英語&イタリア語も聴ける。
五つ星運動 リカルド講演会02 党結成からの流れ紹介
字幕付き9分19秒 デモクラシーモンスター 2017/12/05
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「五つ星運動」が躍進でも、イタリアは再選挙に突入?
既成政治に愛想を尽かした有権者はディマイオ率いる「五つ星運動」に希望を託した
Sonia Brandolone-Pacific Press-Lightrocket/GETTY IMAGES
3月4日に実施されたイタリアの総選挙では、予想どおり「五つ星運動」が大躍進し、
単独政党としては上下院で第1党となった。
政党グループでは、ベルルスコーニ元首相率いる中道右派連合が上下院の
最大勢力となったが、五つ星と同様、過半数には届かなかった。
そのため過半数議席を握る政党がない「ハングパーラメント」(宙づり議会)
状態となり、連立政権樹立に向けた交渉が行われる。
★中道右派連合内では、反EUを掲げる極右の「同盟(旧・北部同盟)」が、
ベルルスコーニの「フォルツァ・イタリア」を抑えて得票率でトップに立った。
中道右派連合を軸にして連立政権が発足すれば、同盟のサルビニ党首が首相
に就任する見込みだ。
サルビニは「イタリア第一主義」を叫び、政権を取ったら毎年10万人の難民を
国外退去させると豪語してきた。
レンツィ前首相率いる与党・民主党を中心とする中道左派連合は敗北を喫し、
レンツィはその責任を取って党首の座を降りると記者会見で述べた。
★ 五つ星は09年にお笑い芸人の★ベッペ・グリッロと、起業家でウェブ戦略担当
の★ジャンロベルト・カサレッジオが結成。17年9月に党首に就任した31歳の
★ルイジ・ディマイオ★の下で保守・リベラル双方の政策を取り入れ、幅広い
支持を獲得している。
★ 今回の選挙の主要な争点は、難民の大量流入と経済の低迷、深刻な失業に対する
処方箋だ。既成政党に失望した有権者は、こうした問題を一気に解決する
「荒療治」に期待し、極右やポピュリズム政党に票を投じた。
Could the rise of the Five Star Movement make
Luigi di Maio Italy’s youngest PM?
euronews (in English) 2018/02/26
★ イタリアには過去4年間に60万人前後の難民が流入。イタリアだけが重荷を
背負わされているという不満から、有権者はEU各国に難民受け入れ枠を割り
振る五つ星案を支持した。ディマイオはイタリア海軍が地中海で行っている
難民の救助活動を「海運タクシー・サービス」と呼び、中止を呼び掛けてきた。
★ 危機感を募らせるEU ★
一方で、五つ星は労働者の権利の保護・拡大を主要な政策に掲げ、労働者の
経営参加や労働時間の短縮を打ち出している。現政権が進めてきた労働市場
・年金改革を見直し、退職年齢を引き下げ、労働者を解雇しにくくすること
も公約に入れてきた。
★ さらに、2050年までに段階的に化石燃料の使用ゼロを目指すほか、
月額780ユーロ(約10万円)のベーシックインカムの導入も約束。外交では
ロシアとの関係改善を掲げている。
★ 今回の選挙結果に危機感を募らせているのはEU幹部だ。選挙戦でEU寄り
の姿勢を打ち出したのはレンツィ率いる中道左派連合のみ。伝統的にEUの
統合深化を目指してきた中道左派勢力がオランダ、フランス、スペインに続き、
イタリアでも敗れたことは注目に値すると、米シンクタンクの大西洋協議会の
イタリア政治専門家、バート・オースターベルドは指摘する。
★ 極右の同盟と同様、五つ星も反EUを掲げてきた。ただ、オースターベルドに
よると、「投票日が近づくにつれ、(対EUでは)より穏健な姿勢を打ち出す
ようになった」という。
★ 連立政権の枠組みは今のところ不明だ。交渉が決裂すれば、再選挙が行われる
ことになる。オースターベルドはその確率を「50%以上」とみる。
「五つ星と同盟が組めば安定多数になるが、この2党は主要な政策では水と
油のように違う」
かといって宙づり議会では何一つ決まらない。イタリア政界の混迷は当分
続きそうだ。
私も駆けつけたリカルド・フラカードさんのお話。なんと 私も映っていた。2017年11月26日
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イタリア「五つ星運動」連立政権はどの党と? 現地では「再選挙説」も
山田厚史2018.3.30 07:00週刊朝日
選挙演説をする五つ星運動の創設者、グリッロ氏(左)とディマイオ氏(c)朝日新聞社
五つ星運動の選挙集会で、候補者の演説を聞く人たち(c)朝日新聞社
「政治を市民の手に」。3月のイタリアの総選挙で、新風の五つ星運動が、ネットを
駆使して第1党に躍り出た。現地で取材すると、単なる大衆迎合ではなく、市民と
政治をつなぐ新たな政治運動の息吹を感じた。
ジャーナリスト・山田厚史氏がレポートする。
★ 総選挙の大勢が判明した3月5日未明、ローマ市内のホテルに五つ星運動の
ディマイオ代表(31)が現れた。「歴史的選挙となった。第三共和制がこれ
から始まる」。高ぶりを抑える淡々とした勝利宣言だった。
★ 総選挙は三つ巴の戦い。与党民主党を核とする中道左派連合、政界に
復帰したベルルスコーニ元首相(81)が率いる中道右派連合、右でも左
でもない五つ星がしのぎを削った。
★ 下院の議席は中道右派265、五つ星227、中道左派122。いずれも過半数に
達しなかった。
★ 日本では「ベルルスコーニの勝利」のように報じられるが現地では
全く違う。五つ星のぶっちぎり勝利が話題だ。「ポピュリズム政党
の躍進」との受け止め方もあるが、市民と政治をつなぐ役割を現地
で実感した。
★ 右派も左派も複数政党の連合。政党別に見ると単独で選挙に臨んだ
五つ星は227。2位は民主党86、3位は同盟(旧北部同盟)73、
ベルルスコーニのフォルツァ・イタリア(イタリア頑張れ)は59に
とどまった。
★ ベルルスコーニは脱税の有罪判決で、公職に就けない。右派連合を
操って連立政権のキングメーカーをねらうが、醜聞まみれの元首相に
ウンザリする有権者は少なくない。
★ 象徴的な出来事がミラノで起きた。投票所を訪れた同氏の前で、
女性がいきなり上半身裸になって、「お前は期限切れだ」と胸に
書いたメッセージを示した。
★ 右派で主導権を握ったのはサルビーニ書記長(44)率いる同盟だ。
不法移民の即時送還を主張し、EU離脱を匂わす。「ファシストと呼ば
れても結構」と公言する右翼だ。EU残留を主張するベルルスコーニ
とは隔たりがある。右派は排外主義が力を増し、左派は民主党が惨敗し、
レンツィ党首が辞任を表明した。
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世界で注目集まるスイス流「ダイレクトデモクラシー」!実践目指すイタリア「五つ星運動」リーダー・
リカルド・フラカーロ議員来日直前企画!コーディネーター・佐々木重人氏に岩上安身が訊く!17.11.22
Movie Iwj 2017/11/24
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★ 民主党はもう左派でも中道でもない。中途半端で、働く者の味方と
言えない」。ローマ市内の投票所で、男性(60)が吐き捨てるように
語った。五つ星に投票したといい、「市民目線のまじめな運動が評価
できる」と話す。
★ 五つ星は今回が2度目の国政挑戦。2013年の総選挙で彗星のように現れ、
108議席を得て第2党に躍り出た。既成政党を批判し、連立政権への
誘いを拒否して存在感を示した。
★ 16年の地方選挙でローマやトリノで女性市長を誕生させ、今回は
国政で議席を倍増させた。ユニークなのはその活動ぶりだ。
政党とは言わず運動と言い、選挙はネット中心。企業献金を受けず、
市民の小口献金で賄う。議員は市民の代弁者として2期まで、退任後
は一市民に戻る。直接民主主義を目標とし、実現すれば解散するという。
★ 影の内閣で直接民主主義担当相のフラカーロ氏は「既成政党の公約は
選挙のための方便で、約束しても守らない。市民が意思を直接表明
できるシステムが望ましいと考えている」という。
★ 直接民主主義は総選挙の争点ではないが、究極のゴールとしてめざす。
当面は議会で既成政党に代わる勢力をめざす戦略だ。
★ 五つ星は選挙直前、「政権を担う用意がある」と表明し、他党との
連携協議に応じる構えを見せた。単独過半数を取れない一方で、
第1党になっても単なる批判勢力だと有権者に応えられない。
既成政党との連携を無視できなくなった。
★ 五つ星とは、これからの社会に大事な五つの価値(発展、環境主義、
水資源、持続的な都市交通、ネット社会)を表す。底流には、ローマ
クラブが提唱した「成長の限界」や、イタリアでのスローライフの
発想などが読み取れる。競争原理、収益至上主義、拝金主義と距離
を置く穏やかな環境派の運動のように見える。
★ 運動を草の根で支える活動家、ファビオ・フォイスさん(35)は
「政治を冷ややかに笑っても問題は解決しないと気づいた」と話す。
集会に出て環境や都市問題を語るうちに、自分の感性に合うと思った。
週末は人通りの多い場所で青空座談会。雇用や市政の課題を見知らぬ
人と語る。
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★ 「意見の違う人と話すことが深く考えることにつながる」
仲間との連絡や協議、選挙の候補者選びなどはネットを使う。
「ネットは同じ考えの仲間と絆を結ぶのには便利だが、意見が違う
人とは目を合わせて語り合うことが必要です」
★ 座談会で議論を吹っかけてくる人がいるが、大歓迎だ。まず話を聞く。
足らない点を指摘し、自分の考えを紹介する。押し付けず、穏やかに。
メールアドレスを聞き、連絡を取り合う。
★ フォイスさんは2年前、区会議員になった。報酬は月700ユーロ(約10万円)
ほど。仕事を持ちながら区政に携わる。五つ星では区議も国会議員も対等。
綱領や指示はない。自分がすることをメンバーに約束し実行する。
★ 指揮系統や規律で動く政党と異なる運動を、有権者はどう見て
いるのか。投票所で聞いた。「政治的に未熟、頼りない」
「イタリアをどの方向に導くのかわからず不安」そんな批判の
一方で、「イタリアらしい緩やかで個性的な運動」「汚職体質で
なく、親しみやすさを感じる」という声もあった。
★ 始まりは「お笑い芸人」の活動だった。テレビ番組で政治家をこき
下ろしていたコメディアン、ベッペ・グリッロが番組から降ろされ、
ドサ回りを始めた。地方公演や集会での政治批判が喝采を浴び、
ブログもフォロワーが爆発的に増えた。企業家で政治運動家の
ジャンロベルト・カザレッジョと組み、五つ星運動を立ち上げたの
が09年。地方選挙から始め、10年足らずで国政の中心に躍り出た。
★ 「第三共和制の始まり」というディマイオの言葉を理解するには、
イタリアの戦後を振り返る必要がある。
★ 第一共和制は、敗戦後に長期政権を築いたキリスト教民主党の時代。
ソ連の崩壊で左翼が凋落すると、均衡が崩れて長期政権の膿が噴き出す。
汚職が広がり、秘密結社やマフィアが政党とつながり、裁判官が買収され、
検事は暗殺された。
★ 政治の混乱のなか、小党分立の第二共和制へ移る。離合集散する政党
は目先の人気取りに走り、財政が悪化。元祖ポピュリストのベルルスコーニ
が首相となり、醜聞まみれの政治を冷笑する「シニシズム」が広がった。
どん詰まりまで来た政治不信から生まれたのが、五つ星運動だった。
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第三共和制は、市民が主役となって真っ当な政治をめざすということなのか。
当面の関心は大統領が誰に組閣を任せ、どんな連立政権となるか、にある。
順当に行けば最大勢力の右派連合による組閣。だが、首相が右翼のサルビ
ーニでは連立はまとまらないというのが現地の見方だ。
★ ベルルスコーニは欧州議会議長のアントニオ・タジャニ氏を立て、民主党
と大連立を組むという筋書きが語られているが、排外主義の同盟と組むこと
への抵抗が民主党にある。サルビーニとベルルスコーニの対立が報じられ、
右派内部がまとまっていない。
ブロックチェーン産業化と仮想通貨フォーラム@2018年3月20日
@第2議員会館多目的会議室 110名満員御礼。
一般社団法人 山元学校主催 一般社団法人 ブロックチェーン開発技術者協会共催
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★ 次の選択が五つ星への組閣要請だろう。「他党が我々に提案を持って
くる番だ」とディマイオ代表は受け入れる構えだ。政権を取るには妥協が
欠かせない。既成政党を批判してきた五つ星が、どの党と組むか、動向に
関心が集まる。連立が失敗して組閣できなければ、再選挙が浮上する。
「我々は再選挙を恐れない」。上り調子の五つ星は政局に手ごたえを
感じている。(ジャーナリスト・山田厚史)
※週刊朝日 2018年4月6日号