In Her Shoes ★Elizabeth Bishopと★E. E. Cummingsの詩★ が美しい。 170502(Tue)

 早朝に 映画「In Her Shoes」を見ていた。2人の姉妹、
Cameron Diaz(キャメロン・ディアス)演じるマギーと、
Toni Collette(トニー・コレット)演じるローズを中心に
彼女らのおばあちゃんのエラ・Shirley MacLaine(シャーリー・マクレーン)
で思わず 最後まで 見てしまった。
一番気に入ったのは 寝たきりの大学教授から 頼まれて 詩を読むところ。
キャメロンディアスの演技力も さることながら 2人の詩人
★Elizabeth Bishop の「One Art」
★E. E. Cummings の 「I carry your heart with me」
惹かれた。 ネットで探したら 映画も見つかった。
もう一度 二つの詩を 反芻したいと思った。 とても 美しく感じたから。
若い頃 文学青年では ないが 私も詩を良く読んでいた(かな??)。
久しぶりに新鮮な想いをした。 あ~しあわせ アナ マブスーツだ。
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★ 私にも 3人娘が いるが 彼女たちのやり取りは いまでも 飽きない。
  彼女たちの共通の敵は 私で いつも お菓子や おかずを取られてしまうと
  警戒していた。 おかげだと思うが 共通の敵の前に 一致 団結して
  とっても 3姉妹は とっても 仲がいい。
  バカで 強欲な おかず・お菓子奪い名人の父親を 許してくれ 懐かしそうに
  我が家に集まってくれている。感謝している。 あ~しあわせ。
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Elizabeth Bishopの詩を学ぼう!@映画「In Her Shoes」

2010年 01月 29日

a0107674_15282529.jpg「In Her Shoes 2005年 アメリカ」

「In Her Shoes」は”彼女の立場になって”という慣用句

ちょっと前の映画なんですが、お正月にBSデジタルで放送してたので録ったのを久々に見ました。
こーやって見ると、キャメロン、年取りましたね~。ナイスバディは相も変らず健在ですが、やっぱり顔の筋肉は重力には逆らえませんからね(泣)。

それに白人は皮膚が薄いから、カメラが寄った時にすごーくシワが見えてしまうんですよね。
なんて余談はさておき、お話なんですが。2人の姉妹、Cameron Diaz(キャメロン・ディアス)演じるマギーとToni Collette(トニー・コレット)演じるローズを中心に彼女らのおばあちゃんのエラ・Shirley MacLaine(シャーリー・マクレーン)

など家族の絆と個々の成長を描いたヒューマンストーリー。

キャメロンは容姿だけが取り柄でいままでなんとなーく上手に生きてきた妹のマギー。
いっぽう姉のローズは、容姿には自信がないが弁護士事務所に勤める地道な努力家タイプ。
この二人の共通点は靴のサイズのみ。

いつも会うたびぶつかり合うのは言うまでも無いですが、
とうとうお姉ちゃんの男に手を出したマギーにローズはキレてしまい、
マギーは祖母のいるフロリダへ行きます。
そこでおばあちゃんのエラに“ここにいるのなら働きなさい”といわれ、病院でお世話係
として働き始めます。
そのときに入院してた元大学教授にマギーは“本を読んで欲しい”と言われて初めはかたくな
に拒否するのですが(ここで彼女が読書障害があることが明らかになる訳)、“私、読むのが
すごく遅いの”という彼女に元教授は“時間なら私はたっぷりある。

さぁ、詠んで”と励まし詩を詠むシーンがかなり良いですね。

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★★ Elizabeth Bishop ★★ /エリザベス・ビショップ(1911-1979)
「One Art」 失うことの術を習得するのは難しくはない
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The art of losing isn’t hard to master;
so many things seem filled with the intent
to be lost that their loss is no disaster,

失うことの術を習得するのは 難しくはない
あまりにも多くの物が忘れ去られるため そこに存在する
だから たとえそれらの物がなくなっても 不幸ではない

– Even losing you
(the joking voice, a gestureI love)

たとえあなたを失っても…
そのおどけた笑い声やしぐさを愛したけれど

I shan’t have lied.
私は自分を偽ったりしない

It’s evident the art of losing’s not too hard to master
though it may look like (Write it!) a disaster.

“失うことの術を習得するのは難しくないから”
たとえそれが とても(書いてしまえ!)不幸なことに思えても

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ここで彼女が元教授から【Aプラス】(日本で言う“優”)をもらい、それから2人のやり

取りが始まるのですが、結局教授は亡くなってしまいます。
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ラストに仲直りした姉・ローズの結婚式でマギーが披露するのがアメリカの有名詩人カミングスの詩です。

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★★ E. E. Cummings ★★ /E.E.カミングス(1894-1962)
「I carry your heart with me」/ あなたの心と共に私の心を重ねて
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i carry your heart with me
(i carry it in my heart)

あなたの心と共に 私の心を重ねて

i am never without it
(anywhere i go you go,my dear;
and whatever is done by only me is your doing,my darling)

決して離すことなく
私が行くところ あなたも共に
私のすることは あなたのすること いとしい人

i fear no fate
(for you are my fate,my sweet)

運命など恐れない
あなたが私の運命だから

i want no world
(for beautiful you are my world,my true)

世界など欲しくない
あなたが私の美しい世界だから

here is the deepest secret nobody knows
(here is the root of the root and the bud of the bud
and the sky of the sky of a tree called life;
which grows higher than the soul can hope or mind can hide)

誰も知らない深遠なる秘密
起源の中の起源 未来の中の未来
大空に育ちゆく人生という木
魂の飛躍 理性の畏れより早く枝を延ばす

and this is the wonder that’s keeping the stars apart
空に星がきらめく 神秘のように

i carry your heart
(i carry it in my heart)

あなたの心と共に 私の心を重ねて

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いい詩ですね!私も大事な人が結婚するときはこれをプレゼントしたいですね。

言葉の大切さ、声に出して相手に伝える事の大切さが身にしみて感じられる作品です。
身近な人、気が付けばいつもそばにいる人の存在の重要性を改めて再確認できる映画ではないでしょうか?