Clean the Ocean プラスチックごみ ノルウェーの鯨が・・ 170213(Mon)

21世紀に生きる私たちの仕事だと思う。 意欲的な若者たちが 熱心に取り組んでくれている。他人ごとではなく 体に入り込むマイクロ・プラスチックに 魚も鳥も人間も苦しんでいる。生物体系に大きなダメッジをあたえている。

以前は 海洋汚染といえば、都市ごみ、農薬、肥料。 船から漏れ出た重油など 海洋汚染物質だったが 20世紀になって 放射能汚染物質やプラスチックが加わった。文明が発達すると もっと新しいゴミや汚染物質が 加わるだろうと危惧する。

地球は ちっぽけな星。だから 大切にして 環境を守る必要がある。

 

 

 

プラスチックごみが 今回のテーマだが 色々眺めていると、海を汚さない工夫が あちこちで生まれて いることに気が付く。燃料油を使うのではなく 電気を使って船を動かす仕組みだ。 もちろん 古くからある帆船もそうだ。東北大震災のあと すこしづつ 電動漁船が 増え始めた。船外機のカバーを外して 蓄電モジュールに 繋いでいるケースが多い。船は用心していても油がどこからか 漏れて海を汚染する。小さな漁船では灯油を使っていることが多いようだが 山田正彦先生のご本によれば 蓄電池を使うと 6分の1のコストで済むと出ていた。

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牡蠣やのりの養殖 ぶりやマグロ、エビの養殖 真珠貝の養殖などの地域では 直接的に 効果があるので 電動漁船や電動の乗り物が 望まれる。 美しいだけでなく クリーンな海が 益々 大切になってきた。

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★ 山田正彦さんのご本の抜粋

FRP漁船には燃料タンクが外されてバッテリーが組み込まれている。バッテリー(蓄電池)に8時間(300ボルト充電で4時間)充電すれば4時間は作業に使えるそうだ。早速、電動漁船に試乗させてもらった。湾内を音もなく滑り出す。

 ブワッとエンジンを始動するときの騒音も、煙も一切出ない。排ガス特有の匂いも一切ない。
船は波をけたたて、かなりのスピードで走り出す。快適だ。時速も15ノットのスピードだから素晴らしい。
私は開発したアイティーオー株式会社の伊藤社長に心底感謝して次のように語った。
https://youtu.be/V5pFrhvoJGQ?t=65
「是非、4,5トンの小型の漁船もモーターとバッテリーで置き替えられるようにしてほしい。地球環境に優しい漁船ができていけば、農水省としても助成を検討したい」そうなれば、現在養殖などに使用されている船外機付のFRB漁船だけでも、燃費が年間45万円はかかるところが、8万円ですませることができ、CO2も80%削減できる。
国内10万隻の船外機付FRP漁船だけでも、モーターとバッテリーに替えたら、それだけで19万トンのCO2の排出ができる。それを取引の対象にして売却することもできるのではないだろうか。
「今年は、船外機だけでなく沿岸の小型漁船でも試作を始めます」 夢は広がる。アイティーオー会社も愛媛県も張り切っている。 是非夢を実現したい。

電動船外機 助成を検討 農水副大臣が視察 宇和島 2010年04月06日(火)

電動船を視察する山田正彦農林水産副大臣(手前左)=5日午後、宇和島港

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ボランティア活動で 各地の海岸をきれいにしようと ごみを拾い集めるイベントが 盛んにおこなわれるようになってきた。また 海でのお祭りやスポーツイベントの 前後に まず ゴミ拾い きちんと処理してから行うのが 当たり前にもなってきた。

17歳の若者が 始めた 海洋クリーンアップ大作戦は 8年もの頑張りで ようやく陽の目をみるようになって 世界中に後に続く若者が 出て来た。 毎日の生活で 目いっぱいで なかなか環境問題の解決に 立ち向かう。あるいは 習慣として自分の生活の中に溶け込ますのは 容易ではないが 21世紀の若者たちは それが 当たり前になって行くだろう。 自分が蒔いたタネではないのに 真剣に取り組んでくれて 本当に感謝だ。

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電気推進船「あまのかわ」(こういう船が増えて欲しい)

パネル展示:電気推進船「あまのかわ」

 

沖縄でも海を みんなで きれいにしようという活動が 年々活発化しているが 全国各地の人々も取り組んでいる。この映像は 何度見ても 感動する。 日本の若者よ 君たちにも出来るはずだ。情熱と粘り強さ 発想もあるはずだ。あとは 夢と希望と勇気だ。

 

 

info@kidourashipyard.com
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ヤンマー株式会社様資料より
Courtesy of YANMAR Co,. Ltd.

操船性の向上
全旋回縦軸推進装置を採用

「第八 勝栄丸」は、操船性能の向上を図るため、2軸の全旋回縦軸推進装置を採用しています。マグロ延縄漁船の場合、揚縄作業時は低船速で繊細な操船が必要となります。電気推進船はプロペラの向きを自由に変えることが出来るため、従来方式では困難だったわずかな横移動も可能となり、釣り落しを防ぐことなども可能になりました。

発電機関の台数制御によるコスト削減
「第八 勝栄丸」は、負荷の状況に応じて発電機関を自動的に最適な運転台数の制御を行う「パワーマネージメントシステム」を採用しています。遠洋マグロ延縄漁船は長期航海で、しかも操業パターンによる負荷変動が大きいため、発電機関をつねに最適効率で使用することにより、燃料消費量を抑えることができます。

電気推進システムについて
従来の推進機関よりも効率的で機能的な推進システム

「電気推進システム」とは、電気でプロペラを 回す仕組みのことです 。
従来システムはディーゼル主機関により機械的に駆動するプロペラと、発電機関により船内負荷に電気を 供給する電気系統がそれぞれ別系統として設けられていました。電気推進システムでは、プロペラを駆動する動力も電気負荷となり、発電機関が船内の全ての負荷をまかないます。
「第八 勝栄丸」では、発電機関3基を「エレクトリックパワーステーション」と位置づけ、推進用・漁労用等のすべてのエネルギーを供給しています。

環境改善
環境にやさしいシステム

「第八 勝栄丸」は、発電機関としてIMO(国際海事機関)のNOxは規制値をクリアした中速機関を採用。
従来システムで採用されている低速機関と比較すると、NOx排出量は少なくなっています。
また、中速発電機関の採用により低振動・低騒音化も実現し、乗組員の船内居住性も快適になり、作業環境も 大きく改善されました。

電気推進システムについて
従来の推進機関よりも効率的で機能的な推進システム

「電気推進システム」とは、電気でプロペラを 回す仕組みのことです 。
従来システムはディーゼル主機関により機械的に駆動するプロペラと、発電機関により船内負荷に電気を 供給する電気系統がそれぞれ別系統として設けられていました。電気推進システムでは、プロペラを駆動する動力も電気負荷となり、発電機関が船内の全ての負荷をまかないます。
「第八 勝栄丸」では、発電機関3基を「エレクトリックパワーステーション」と位置づけ、推進用・漁労用等のすべてのエネルギーを供給しています。

船型改善による総合効率向上
電気推進システムは、従来システムに比較すると電気への変換を行う分、伝達効率が低下します。
「第八 勝栄丸」では推進抵抗の低減による伝達効率の改善を図るため、縦軸推進装置とバトックフロー船型を採用しました。
従来船型は船底に軸系が入る膨らみがありますが、バトックフロー船型は船底を流れる水流と、船の側面を流れる水流を分ける船型のため、水流の干渉が少なく推進抵抗を抑えることが出来ます。このように 、より理想的な船型を追求し、数々の水槽実験を行った結果、船型改善による総合効率の改善に成功しました。

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 ★ノルウェー

ノルウェー入り江に迷い込んだ病気のクジラ、胃の中はまるでゴミ箱。大量のプラスチックを発見

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Christoph Noever, University of Bergen

クジラの胃の中から見つかった大量のプラスチックごみに、ノルウェーの人々が衝撃を受けている。28日、ノルウェー南西部ソトラの入り江に1頭のアカボウクジラが迷い込んだ。地元の消防機関はクジラを救おうとしたが、不調に見えたクジラを病気と判断し、止むを得ず殺処分をすることに。

ノルウェーでは珍しい種類のクジラだったため、地元のベルゲン大学の海洋生物学者たちは、博物館での展示物として保存するために、クジラを解剖。

結果、2020キログラムのクジラの胃の中から、30以上のプラスチックの袋、大量のマイクロプラスチック(5ミリメートル以下のプラスチック)が見つかった。

Christoph Noever, University of Bergen
Christoph Noever, University of Bergen

人間が海洋に投棄したプラスチック廃棄物が、生物に与えるダメージを目の当たりにし、ノルウェーでは悲しい事実として大きく報道されている。

Christoph Noever, University of Bergen
Christoph Noever, University of Bergen

ノルウェー国営放送局NRKに対して、ベルゲン大学の海洋生物学者リスレヴァンド氏は、「胃の中はプラスチックで満杯になっていました。とても悲しいことです」とコメント。

5人のスタッフが6時間かけて調査した結果、プラスチックの中にはパンの袋やチョコレートの紙などがあり、世界中からのゴミが集まっていたという。クジラはプラスチックを食糧として勘違いして食べたとリスレヴァンド氏は考えており、結果、栄養不足に。海岸に迷い込むまでの数日間は、苦しんでいただろうとされている。

現場に居合わせたベルゲン大学の生物研究者Christoph Noever氏は、クジラの胃の中で発見された廃棄物の写真を提供してくれた。

「このクジラの胃の中にあったプラスチックの袋の量は異常です。正直、クジラのお腹の中を見ているというよりも、ゴミ箱を開けているような気分になりました。私たち人間が、海をどれだけ汚染しているかという悲しい例です」と、メールで回答。

Christoph Noever, University of Bergen
Christoph Noever, University of Bergen

同氏によると、ノルウェーでは、通常はクジラの胃の中までをチェックするということは普通ではない。たまたま今回が希少なアカボウクジラで、博物館で骨格を展示しようということにならなければ、プラスチックごみは見つかることはなかっただろうとしている。

Christoph Noever, University of Bergen
Christoph Noever, University of Bergen

国連環境計画によると、海洋に投棄されているプラスチックごみは、毎年800万トンあまり。The World Economic Forumの2016年1月の発表レポートによると、2050年には海で泳いでいるものは、魚よりもプラスチックのほうが多くなるだろうとされている。

Christoph Noever, University of Bergen
Christoph Noever, University of Bergen

ノルウェーの環境団体や環境大臣は、今回の出来事を受け入れがたいとして批判。ヘルゲセン環境大臣は、中国やインドネシアなどのアジアを中心とした、各国との取り組みが重要と強調。

一方、環境政策に最も先進的な「緑の環境党」や環境団体からは、「ノルウェーもプラスチックごみを大量に出していながら、政府は“ほかのだれかが問題をいずれ解決してくれるだろう”と、問題から目を背けている」と批判。

いずれにせよ、1人や1か国だけでは解決できないため、全世界でこの問題をもっと意識するべきだと議論されている。

Text: Asaki Abumi