日本の教育制度  「一条校②資料」 ほか 20230111(水)

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首都圏で国際バカロレアの認定を受けている一条校は合計10校あります。その中でもIB DPIB 日本語DPと分かれています。

IB DP(Diploma Programme)16歳~19歳までを対象としており、独自のカリキュラムを2年間履修し、一定の成績を収めると、国際的に認められる大学入学資格(国際バカロレア資格)が取得可能なプログラムです。授業や試験は、原則として、英語、フランス語又はスペイン語で行います

一方IB 日本語DPでは、一部の科目を日本語でも実施可能となっています。

以下の表では首都圏にあるIB認定校が、それぞれどのDPを実施しているかをまとめました。

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首都圏でIBDP(国際バカロレア)が取得できる一条校は?国内のIB校の特徴を徹底比較!

日本の高校でも「英語力を活かしたい!」「その為に英語でIBDPを取れる高校に行きたい!」と考えている帰国子女の方は多いのではないのでしょうか?

今回は、そんな帰国子女の皆さんにオススメの首都圏にあるIB一条校を紹介したいと思います。

英語でIBDPを取得可能な一条校は年々増えて来ている為、IB校受験を控えている方や受験を考え始めたばかりの方も要チェックです!

目次

  1. 首都圏でIBDPを実施している一条校一覧
  2. 埼玉県:IBDPを実施している一条校
  3. 東京都:IBDPを実施している一条校
  4. 神奈川県:IBDPを実施している一条校
  5. 最後に

首都圏―IBDPを実施している一条校一覧

首都圏で国際バカロレアの認定を受けている一条校は合計10校あります。その中でもIB DPIB 日本語DPと分かれています。

IB DP(Diploma Programme)16歳~19歳までを対象としており、独自のカリキュラムを2年間履修し、一定の成績を収めると、国際的に認められる大学入学資格(国際バカロレア資格)が取得可能なプログラムです。授業や試験は、原則として、英語、フランス語又はスペイン語で行います

一方IB 日本語DPでは、一部の科目を日本語でも実施可能となっています。

以下の表では首都圏にあるIB認定校が、それぞれどのDPを実施しているかをまとめました。

それぞれの学校ではどのような特徴があるのでしょうか。

・埼玉県にある一条校

・東京都にある一条校

・神奈川県にある一条校

の3つに分類し、学校ごとの特徴をご紹介します。

首都圏ー埼玉県:国際バカロレア(IBDP)を実施している国内一条校

埼玉県にある一条校で、IBDPを実施している学校は2校あります。

・昌平中学校・高等学校

・筑波大学附属坂戸高等学校

昌平中学校・高等学校

 特徴
中学校では全員が国際バカロレアのMYPのカリキュラムを導入しており、生徒の「考える力」を伸ばす授業を行っています。
また、「全員が英語を得意科目にする」というモットーの元、高いレベルで英語の授業をしており、中学校3年生までに一般生の生徒を含めて全体の80%の生徒が英検準2級を取得しています。
高校でIBDPが取得できる国際バカロレアコースを設けていることなどからも、帰国生には特におすすめの学校です。

IB認定年 2019年認定
入学時期 4月始まり

編入可能時期:要相談

寮の有無 〇(※特定の部活動に所属している生徒のみ)
選択可能科目 【Group 1】

Japanese A: Literature (HL)

【Group 2】

English B (HL)

【Group 3】

History (HL)

【Group 4】

Biology (SL)

【Group 5】

Mathematics (SL)

【Group 6】

Visual Arts (SL)

進学実績

(2021年度)

【国内大学】

国公立:東京大学、東京工業大学、大阪大大学、 東北大学、北海道大学、筑波大学 など

私立:慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、学習院大学 など

筑波大学附属坂戸高等学校

 特徴
筑波大学附属坂戸高等学校は、平成30年度入学生を対象に、埼玉県初日本語でIBを取得できる日本語DPを導入しました。
毎年高校生国際ESDシンポジウムを開催など、盛んに国際交流にも取り組んでおり、
様々なバックグラウンドを持つ海外の高校生たちとの交流を深めることで、IBが定める学習者としての姿勢を学ぶことができます。

IB認定年 2017年認定
入学時期 4月始まり
寮の有無 ✖
選択可能科目 【Group 1】

Japanese A: Language and Literature (HL)

【Group 2】

English B (HL)

【Group 3】

History (HL)、Economics (SL)

【Group 4】

Biology (SL)

【Group 5】

Mathematics (SL)

【Group 6】

Theatre (SL)

進学実績

(2020年度)

【国内大学】

国公立:山形大学、宇都宮大学、東京学芸大学、国際教養大学 など

私立:東京農業大学、玉川大学、法政大学、立教大学、東洋大学、成蹊大学、津田塾大学、日本大学 など

【海外大学】

University of the Arts London、Monash University、Tilburg University、北京外国語大学 など

首都圏ー東京都:国際バカロレア(IBDP)を実施している国内一条校

東京都にある一条校で、IBDPを実施している学校は5校あります。

・開智日本橋学園中学・高等学校

・玉川学園中学部・高等部

・東京学芸大学付属国際中等教育学校

・東京都立国際高等学校

・武蔵野大学付属千代田高等学院

開智日本橋学園中学・高等学校

 特徴
開智日本橋学園では生徒の自主性が重視されています。
日本の典型的な学校の雰囲気というよりは、インターナショナルスクールのような自由な校風に近く、のびのびと学校生活を送ることができます。
また、日本の一条校では珍しいビジネスが選択できる、理科は3科目の中から選択可能、など科目パッケージの柔軟性が魅力です。
理系志望の生徒様や経済系志望の生徒様も、自分の進路に合わせた科目選択が可能です。

IB認定年 2012年3月認定
入学時期 8月中旬始まり

編入可能時期:通年

寮の有無 ✖
選択可能科目 【Group 1】

Japanese A: Language and Literature

【Group 2】

English B

【Group 3】

Geography、 Business and Management

【Group 4】

Physics、Biology、Chemistry

【Group 5】

Mathematics

【Group 6】

Group 1-5から選択する

進学実績

(2021年3月卒業生)

【国内大学】

国公立:東京学芸大学、千葉大学、東京大学、お茶の水女子大学、横浜国立大学、金沢大学 など

私立:千葉工業大学、芝浦工業大学、早稲田大学、東京理科大学、中央大学、法政大学、東洋大学 など

玉川学園中学部・高等部

 特徴
玉川学園では2009年にMYPの認定を取得し、2010年にはIBDPの認定を取得していることもあり、一条校の中でIB経験の長い学校とされています。
英語の習熟度に応じて、英語のサポートクラスが設けられている為、海外滞在期間中に培った英語スキルを継続して磨いたり、帰国してから英語の学習にブランクのある生徒さんでも英語の授業に追いつけるように手厚いサポートを受けることができます。
また、海外研修なども多く行っており、ヨーロッパ諸国や南アフリカに研修に行く機会もあります。

IB認定年 2010年認定
入学時期 4月始まり

編入可能時期:9月

寮の有無 ✖
選択可能科目 【Group 1】

English、 Japanese、 Mandarine

【Group 2】

English B、 Japanese B

【Group 3】

History、Economics

【Group 4】

Physics、 Biology、 Chemistry、Environmental Systems and Society

【Group 5】

Mathematics

【Group 6】

Visual Arts

進学実績

(2020年度)

【国内大学】

国公立:東京農工大学、東京医科歯科大学、東京芸術大学、東京芸術大学、東京大学、新潟大学 など

私立:玉川大学、立教大学、上智大学、青山学院大学、法政大学、明治大学、早稲田大学 など

【海外大学】

King’s College London、University of British Columbia、University of Exeter、University of Melbourne、University College London、College of Wooster など

東京学芸大学付属国際中等教育学校

 特徴
英語が得意は生徒と日本語が得意な生徒、両方に対応したカリキュラムづくりがされている点が最大の特徴です。
英語はHLを取る必要がありますが、英語が堪能な生徒向けのEnglish Aと、ESL向けのEnglish Bの両方から選ぶことができます。
数学や美術などあまり専門的単語が出てこない科目が英語に設定されているので、英語力に不安のある生徒さんでも授業を受けやすいように言語が設定されています。
また、海外留学生の受け入れが盛んで、毎年数人の海外留学生が一緒に授業を受けます。海外留学生とのコミュニケーションを通して、学業だけでなく学校での日常生活からも英語力を鍛えられる環境が整えられています。

IB認定年 2015年認定
入学時期 4月始まり
寮の有無 ✖
選択可能科目 【Group 1】

English A: Language and Literature (HL)、 Japanese A: Literature (HL)

【Group 2】

English B (HL)

【Group 3】

History (HL)

【Group 4】

Chemistry (SL)

【Group 5】

Mathematics: AI (SL)

【Group 6】

Visual Arts (SL)

進学実績

(2020年度)

【国内大学】

国公立:北海道大学、東京大学、東京外語大学、横浜市立大学 など

私立:慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、中央大学、青山学院大学、学習院、京都造形芸術大学 など

【海外大学】

DePauw University、Knox College、Trinity College、Korea University、University of Leeds 、University of Bristol、The University of Melbourne、The University of Queensland など

東京都立国際高等学校

 特徴
都立国際は選択できる授業の多さと、一条校でありながら英語をベースとしたIBDPを取得できるという点が特徴です。
全授業が英語で行われている分、高い英語力が求められます。英語で流暢にコミュニケーションが取れたり、授業を英語で受ける環境に慣れている生徒さんにぴったりです。
学校のウェブサイトにもある通り、海外の大学や英語学位を取ることができる大学に進学することを前提としたカリキュラムが組まれているので、大学は海外に進みたいと考えている生徒さん向けの授業環境が整えられています。
選択できる授業が多い分IBを始める時に科目を選びやすいように、一年生の間に様々な分野の授業を受けることができるのも大きな特徴です。

IB認定年 2015年認定
入学時期 4月始まり

編入可能時期:9月

寮の有無 ✖
選択可能科目 【Group 1】

English A: Language and Literature、 Japanese A: Literature

【Group 2】

English B、 Japanese B

【Group 3】

History、 Geography、 Economics

【Group 4】

Physics、 Biology、 Chemistry

【Group 5】

Mathematics: AA、 Mathematics: AI

【Group 6】

Group 3・4の中からHistoryを除く1科目を選択

進学実績

(2020年度)

【国内大学】

国公立:北海道大学、九州大学、横浜市立大学、東京医科歯科大学 など

私立:慶應義塾大学、上智大学、順天堂大学、立教大学、早稲田大学、明治大学 など

【海外大学】

University of California San Diego、King’s College London、University of Warwick、University of British Columbia、University College London、University of Toronto、University of Kent、University College London など

武蔵野大学付属千代田高等学院

 特徴
千代田高等学院にはIBコース以外にも文理探究、グローバルアスリート、リベラルアーツ、メディカルサイエンス、メディカルインテリジェンスコースの6つのコースがあり、生徒一人一人にあったコースを提供しています。
また、高校1年生の間はIBコース進学希望者は文理探究コースと共に学びます。
4〜12月の間に必履修科目を組んでいて、10月頃になるとIBとIQコース、どちらを受けたいのか、本人の意志を確認する為、IBコースに進むべきかじっくり考えられる期間が与えられます。

IB認定年 2015年認定
入学時期 4月始まり

編入可能時期:9月

寮の有無 ✖
選択可能科目 非公開
合格実績

(2018年3月卒業生)

【国内大学】

東京藝術大学、武蔵野大学、慶應義塾大学、立教大学、法政大学、明治学院大学、成蹊大学、立命館アジア太平洋大学、日本女子大学、東洋大学 など

首都圏ー神奈川県:国際バカロレア(IBDP)を実施している国内一条校

東京都にある一条校で、IBDPを実施している学校は5校あります。

・神奈川県立横浜国際高等学校

・法政大学国際高等学校

・三浦学苑高等学校

神奈川県立横浜国際高等学校

 特徴
神奈川県立横浜国際高等学校は県内の公立高校としては初の国際バカロレア(IB)認定校です。
English Aの科目も選択できる為、日本語DPを実施している学校の中でも、よりバイリンガルの生徒や理系の生徒にも配慮したカリキュラムを提供しています。

IB認定年 2018年認定
入学時期 4月始まり
寮の有無 ✖
選択可能科目 【Group 1】

English A: Language and Literature、 Japanese A: Literature

【Group 2】

English B

【Group 3】

History 日本語

【Group 4】

Physics、 Biology、 Chemistry 日本語

【Group 5】

Mathematics 英語

【Group 6】

Music (SL) 日本語

進学実績

(2021年3月卒業生)

【国内大学】

国公立:横浜市立大学、東京外国語大学、筑波大学、神奈川県立保護福祉大学、お茶の水女子大学、東京都立大学 など

私立:上智大学、中央大学、立教大学、慶應義塾大学、青山学院大学、明治大学、明治学院大学、早稲田大学 など

【海外大学】

University of British Colombia、Brigham Young University-idaho、State University of New York at Geneseo、Jacobs University など

法政大学国際高等学校

 特徴
法政国際では、高校1年生の段階でIBに向けて十分に予習できる環境が整えられている点が特徴です。
IBDP獲得のために必要な思考力や語学力を鍛えるカリキュラムを組むことで、IBDPへのトランジションを円滑に進めることができます。
法政国際では英語と数学は英語で、その他の科目は日本語でDPを取得するデュアルDPを取得できますが、高校1年生のうちに英語と数学の授業は全て英語で行われる為、英語力に不安のある生徒さんでもIBDPを始めて突然の英語の授業についていけなくなることは少ないでしょう。

IB認定年 2018年認定
入学時期 4月始まり
寮の有無 ✖
選択可能科目 【Group 1】

Japanese A: Literature

【Group 2】

English B

【Group 3】

History (HL)

【Group 4】

Biology、 Chemistry

【Group 5】

Mathematics: AA (SL)

【Group 6】

Visual Arts (SL)

進学実績

(2019年度)

【国内大学】

横浜市立大学、慶應義塾大学、上智大学、立教大学、中央大学、明治大学、東京理科大学、武蔵野大学、東京女子医科大学、昭和薬科大学、フェリス女学院大学、日本歯科大学 など

三浦学苑高等学校

 特徴
三浦学苑高等学校は2020年度にIB校認定されました。
学業のほかにもグローバルマインド育成や英語実践を目的としたEnglish campや、Mission On The Ground (MOG)という海外実践型問題解決プロジェクトなどのプログラムが企画されている為、入学してからも英語力を身に着けることが出来る環境があります。

IB認定年 2020年認定
入学時期 4月始まり
寮の有無 ✖
選択可能科目 【Group 1】

Japanese A: Language and Literature

【Group 2】

English B (HL)

【Group 3】

History (HL)、Economics (SL)

【Group 4】

Physics (HL、)Chemistry (HL)

【Group 5】

Mathematics: AA (HL), Mathematics: AI (SL)

【Group 6】

進学実績

(2019年度)

【国内大学】

国公立:横浜市立大学、神奈川県立保護福祉大学、北海道大学、東京外国語大学、東京芸術大学 など

私立:日本大学、専修大学、明治学院大学、東洋大学、立教大学、成城大学、国学院大学、明治大学 など

最後に

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不満の原因を外に求めず、現状から逃げずに、その枠組みの中で自分を活かす道を探す努力をする所に、人間の成長があるのだと思います。

義務教育は、国民の三大義務のひとつであり、それを放棄することは社会の中での集団生活を乱す元凶となると思います。

学校という集団に所属し、他者との関わりの中で自分を活かす生き方を学ぶのも、大切な学びだと思います。

我が子だけが、より良い教育を受けられればそれで良いという考え方を持つのであれば、その教育を受けたこどもは、自分だけが良ければそれで良いという思考回路を持つ、社会の中から孤立した人格を形成することになりかねません。

法や制度はすべての人に最適化されたものではありませんが、やはりその枠組みの中で自分を最適化し活かしていく手段を身につけていかなければ、法治国家は成り立たないと思います。

まずは、法や制度を守ったうえで、改革を訴えるのであれば良いのですが、守らずにドロップアウトしてしまうのは、犯罪者の思考と大差ないように思えてなりません。

Posted by 赤石力康 at 2012年06月05日 12:36
赤石さん。コメントありがとうございます。とても大事な指摘だと思います。
私も議員活動において、そのようにありたいと思います。
つまり、現状の法律・条例、議会の慣例の範囲で提言し、おかしいと思ったら
条例や慣例を変えるよう提言し、変わらなかったら選挙に訴える。
これが正しい姿だと思います。
世の中に必要だと思っても、既存のルールを犯した上での行動は考えものです。
私が例示した東京シューレは、不登校専門の学校です。ここに通う子どもは、
ここにしか選択肢が無かったからこそ、出席と扱われない時期があっても
存在意義があったと思うのです。
でも今回の玉村の私塾の件は違います。保護者は、既存の小学校に通わせて
補完的に夕方や土日に通わせる事も出来たはずです。
自ら不登校を選択させて、不登校になっているから認めてというのは
順番がおかしい気がします。
Posted by まにわ充裕 at 2012年06月05日 16:40
変わらなかったら選挙に訴えるというのは、投票する側も同じだと思います。今は、政治や政府に対して批判したり不満を訴える人は多くても、

投票率は高くありません。

本当に必要で、通したい法案があるなら、その法案を公約として掲げて

くれる人を議会に送る、つまり投票するというのが正しい手順です。

まずは、投票する。
それが正しい行動だと常々思っています。

Posted by 赤石力康 at 2012年06月07日 12:34
まずは投票にいく。これが一番ではあります。しかし、難しいのは、条例制定権は議会にはありますが、議員には無い事です。
それでも必要と思われる条例制定を市に提言する事は出来ますし、他の議員に必要性を呼び掛ける事は出来ます。
又、条例を制定しなくても、体制や業務方法の改善や周知などで解決に向かう方法もあります。
だから議員は情報を発信すべきと思っています。

そしてどうしても市民に見過ごされてしまいがちな事に、議事機関としての役割があります。

自分の必要と思う提言だけでなく、市が提出する議案(政策)の妥当性をどれほど審議したのかという事です。

憲法にも議会は議事機関として置くと書いてあるだけです。

議会の憲法の位置づけは、市民がイメージするような、「政策実行」「チェック機関」ではないのです。

議事(議案の議論、修正提言)を通していかに市政を良い方向に進めるかが本来問われるべきなのです。

つまらない話で申し訳ありません。

Posted by まにわ充裕 at 2012年06月08日 12:30
貴重なお話をありがとうございます。

『議会の憲法の位置づけは、市民がイメージするような、「政策実行」「チェック機関」ではない』ということを知らないと、市政や議会運営のあり方について、市民は理解できないばかりか誤解を抱いてしまうことになりかねませんね。

とても、大切なポイントだと思いました。
これからもいろいろと教えてください。

Posted by 赤石力康 at 2012年06月11日 12:44