ブラジル教育事情 マリスタ学校 20220609

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写真の説明はありません。

ブラジル日本語センター=「日本語教育発信基地」稼働開始=日語教育ネットワークの中心に

https://cblj.org.br/ja/

ブラジルには日本語学校がたくさんある。https://cblj.org.br/ja/busca/escolas

開所式に出席した左から矢野理事長、江口JICA所長、桑名総領事、須崎基金所長、日下野名誉理事長
開所式に出席した左から矢野理事長、江口JICA所長、桑名総領事、須崎基金所長、日下野名誉理事長

ブラジル日本語センター(矢野敬崇(のりたか)理事長)は3月25日、国際協力機構(JICA)から41万レアルの助成を受け、サンパウロ市ビラ・マリアーナ区の同センター内にオンライン日本語教育情報室「日本語教育発信基地」を開設した。同日、開所式を行った。

同発信基地は、全伯の日本語学校および日本語教師のオンラインネットワークの構築を推進し、共通課題解決に向けた協力体制の中枢的役割を果たすことを目的に開設された。対面形式とオンライン形式を組み合わせたハイブリッド型定期研修勉強会の実施や国内外の日本語専門家を迎えたセミナー開催、地区を越えて参加できる研修会の体制強化、現場教師間での学びの場の設定、提供を行う。
スピーチコンテストや作品コンクール表彰式など、すでにハイブリッド型で行われている各地方のイベントを録画、編集し、全伯レベルで共有する試みも行う。
開所式には、在サンパウロ日本国総領事館の桑名良輔総領事、JICAブラジル事務所の江口雅之所長、国際交流基金サンパウロ日本文化センターの須崎勝所長ら来賓をはじめ、矢野新理事長、日下野良武前理事長(現・名誉理事長)ら日本語センター関係者が出席。全伯5地区に設置された地方情報室「リモート基地」からも日本語教育関係者がオンラインで参加した。
矢野理事長は、ブラジルの日本語教育環境が変化し、従来の日本語学校での対面式指導から、オンラインを含めた個人授業での指導需要が増加していることに触れ、「(ブラジル日本語教育の)地ならし的なものができないかと思っていた時期に最適な支援を頂いた」と述べ、日本政府への感謝の気持ちを表した。
また、2期4年の任期中に同プロジェクトのきっかけを作った日下野名誉理事長は、「各地域の開発と日本文化のファンを作ることが理事長時代の夢でした」と感無量の思いを語った。
引き続き、挨拶に立った桑名総領事は近年の日本語学習者の背景が多種多様であるとし、広大な国土を持つブラジルで同プロジェクトを通じ、「一人でも多くの人が日本語学習をできるようになることを期待しています」と祝辞を述べた。
日本語センターでは同プロジェクトの実践として、4月のハイブリッド勉強会を皮切りに各種オンラインイベントを増やしていく考えだ。

関連コラム「サビアの独り言」

日本語教育発信基地の開所式で来賓挨拶を行なった国際交流基金サンパウロ日本文化センターの須崎勝所長が、多様化する日本語教育環境の一例を挙げた。アマゾニア州マナウス市では、経済危機で同地に避難しているベネズエラ人の大学生等を対象に、ブラジル文化省が「国境なき言語」として日本語の学習を推奨しているそうだ。ブラジル日系社会で日本人子弟の日本語学習者が減少する半面、こうした取り組みで特殊言語である日本語に興味を覚える非日系人がさらに増えていくかも。

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ブラジル学校

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

日伯学園(群馬県大泉町)

ブラジル学校(ブラジルがっこう)、ブラジリアンスクール英語Brazilian schoolsポルトガル語Escolas para brasileiros)とは、在日ブラジル人のための学校(インターナショナルスクール)。ブラジル人の子弟の大半は日本の公立学校で一般日本人と同じ学習をしているが、一部はブラジル学校に通っている。

48校がブラジル政府からの認可を受けている(2010年現在)。一校あたり30人から200人くらいの児童・生徒がいる。

学校の数 日本各地に約80校がある。そのうち日本の都道府県より各種学校

認可を受けているのは11校に過ぎず、私塾と同じ無認可校が大半である

文部科学省調べ2010年現在)。

経営

ほとんどの学校は授業料のみで学校を運営している。そのため、学校経営はとても苦しい。

三井物産が2005年よりブラジル学校及び在日ブラジル人への教育支援を行っている。

設備

大半の学校は、自治体の補助を受けられないということもあってか、賃貸物件であることが多い。規模は私塾ぐらいの広さであり、グラウンドはないところが多い。また、ブラジル人学校の多くが郊外にあったり、遠くから生徒が通うことから、教員による送迎が行われている。そのための通学バスや大型ワゴンを所有している学校が一般的であったが、昨今では経営難のために売却してしまった学校も多い。

ブラジル学校はブラジルのシラバスに基づいて運営されていることから、ブラジル同様学校内での健康診断を日本の法律上義務づけられていない。そのため、それを行う際は地元の公立小中学校などに診断機器を借り、地元のボランティアの協力のもと行われている。最近では、NPOや地域団体との協力のもと、保健教育に力を入れている学校も見受けられるが、十分とは言えず、その必要性が議論になっている。

教育内容

ブラジルの教育制度に準拠しているところが大半である。

授業料

学校の1人あたりの授業料は1ヶ月数万円が当たり前で、大変高額である。そのため2008年秋の世界的不況の折、親の失業などにより退学する者が相次いだ。そのため、運営費である学費を確保出来ず、光熱費の支払いにさえも苦労し、最悪の場合に閉校してしまうことが多い。

不就学

学校に通えない不就学の子供がいる[要追加記述]不登校化から非行へと走る[要追加記述]。ケースや工場などで働くケース(児童労働)があり、日本のマスコミの格好の報道素材にされやすい。

ブラジル学校の一部では日本語が不自由な学児のため、日本語教室を開設している。(虹の架け橋教室

ブラジリアンスクール一覧

関東地方

群馬県
茨城県
埼玉県
  • 上里町
    • インスチツート・エドカショナル・TS・ヘクレアソン

中部地方[編集]

愛知県
静岡県
岐阜県
長野県
  • 伊那市
    • コレージオ・デザフィーオ
  • 箕輪町
    • エスコーラ・アウゴダォン・ドセ

近畿地方[編集]

三重県
滋賀県

中国地方[編集]

岡山県
  • 総社市
    • エスコーラ・モモタロウ・オカヤマ

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ブラジル連邦共和国
Federative Republic of Brazil

ブラジルの学校では今

(写真)

学校入口

ブラジルの教育制度は,基礎教育9年(小学校・中学校),中等教育3年(高校)となっています。授業は平日の半日のみで,生徒によって午前の部(7時半~12時頃)と午後の部(13時半~18時頃)のいずれかを選択します。

最近は,ブラジルでも受験競争が厳しくなっていて,高校まではレベルの高い私立学校に子供を通わせ,一流大学を目指す人が多くいます。また,街中には多くの補習塾があり,塾に通ったり,志望校に通らなかったら浪人して勉強し直し,何度か挑戦する生徒もいます。

ブラジルの首都ブラジリアにあるマリスタ校は,カトリック系の名門私立共学校で,今回,15歳から17歳が通う高校部(通称マリスタン,大きいマリスタの意味)を取材しました。ブラジルでは,公立・私立を問わず,制服は学校名が入ったTシャツがあるだけで,それ以外は自由という学校が多いのですが,マリスタ校も校則は緩やかで,生徒は髪を染めたり,メイクやピアス等のおしゃれをすることも許されています(ミニスカートは禁止されています)。通学は,バスや地下鉄といった公共交通機関ではなく,スクールバスまたは親の送り迎えで通っています。

(写真)

授業風景

マリスタ校の生徒数は3学年合わせて1,312名,1学年平均約440名,教員数は56名,一クラスの生徒は最大45名と日本とあまり変わりません。
学年は2月に始まり,12月に終わります。季節は南半球に位置するブラジルと日本では逆になるため,夏休みが12月8日~1月31日,冬休みは7月1日~18日です。マリスタ校の高校部は午前コースのみで,授業は7時10分~12時40分と朝は早いのですが,お昼で終わりです。ブラジルの国語はポルトガル語ですが,私立学校では英語のほか第2外国語として,フランス語やスペイン語の科目があります。同校では,英語とスペイン語が必修となっているそうです。
授業は午前中で一応終わりますが,午後は補習や課外活動があり,昼食を学食でとることもできます。

(写真)

授業風景

マリスタ校では,放課後に語学学校と提携し,英語教室及びスペイン語教室が開かれています。部活は,フットサル,ハンドボール,バレー,バスケットボール,陸上,水泳,体操,新体操,卓球,カポエイラ(ブラジルの格闘技),柔道,空手,演劇,ストリート・ダンス,合唱,ブラスバンド,チェスと様々です。
スポーツでは,最近,生徒の間ではアメフトの人気が高まっているそうですが,サッカー,テニス,柔道も人気があります。テレビ番組は,アメリカの学園ドラマ,ドキュメンタリー番組を見る人が多く,遊びでは友達とダンスや音楽のゲームをすることに人気があるそうです。また,生徒の一番の悩みは大学受験であり,研究がしっかりしている国内の公立大学や外国の有名大学への留学を希望する生徒も少なくないそうです。

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図書室にて。日本研修に参加したラファエル君とカタリナさん

マリスタ校では,留学促進,外国の大学との提携を目的として,成績優秀者に外国研修旅行の機会が与えられます。対象国は日本を含め6カ国あり,2012年の日本への研修旅行には,優秀な理系の3生徒が選ばれ,語学学校で3カ月日本語を学んだ後,引率の先生とともに京都,大阪,神戸を1週間訪れたそうです。この研修旅行に参加したラファエル君とカタリナさんから話を聞いたところ,日本で印象的だったのは,治安がよく,街中を安心して歩けること,電車やバスが驚くほど定刻どおりに到着し,社会が秩序だっていること,熱い飲物と冷たい飲物を同時に販売している自動販売機があったことなど色々あったそうですが,フェイジョアーダという牛や豚の様々な部位を黒豆と煮込んだ代表的なブラジル料理に親しんでいる彼らにとっては,あんこに抵抗があったようです。彼らにとっては甘い味噌汁のようなものに思えたのでしょう。でも,とても日本を気に入ったらしく,是非再び日本を訪れたいと語っていました。

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