酪農ロボット。1~2人で牧場を経営できる!未来は明るい。190429(月)

ロボットを酪農に採用して 酪農の世界が大きく変わりつつある。テレビや映画で見て来た牧場の世界が、全く異なる世界に生まれ変わっている。じっと 映像を見たり 記事を読むと 様々な産業に応用できる基本的な考え方 発想を思いめぐらすことができる。明るい希望に燃えてくる。北海道の開拓団の人々や 知り合いの牧場の人たちを思い浮かべる。またデンマークや北欧の牧場も思い浮かべる。世界で活用すれば 食の安全も確保できるのではとも。 一つの事例を挙げてみた。他にも映像を見てみよう。労働集約しかないと思っていた世界が 全く異なった世界になっている。

酪農に従事する人々の話をお聴きしていると 随所で、こんなに優しい心遣いをしているのだと気が付いて嬉しくなる。あ~しあわせ。

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がんばる!畜産!

放牧と搾乳ロボットにより超省力化を実現 村越牧場 放牧と搾乳ロボットの組合せによる酪農経営は欧米では見られるものの国内では今回ご紹介する北海道厚岸郡浜中町の村越敏春さんの経営が初めてではないだろうか。今回はどのような経緯から放牧・搾乳ロボットの導入を図ったのか、村越さんのお考えを探ります。

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がんばる!畜産! 30分 

石垣島 素晴らしいなあ こういう牧場!!

(公社)中央畜産会 経営支援部(情報) 2018/01/23 に公開

 

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Robot Milk: How Intelligent Machines Are Revolutionising Cow Farming | Earth Lab  BBC Earth Lab2018/08/03 に公開

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Milking Goats – Goat Farm in Holland

オランダの山羊やぎ。素晴らしいシステムだ。 29,191,673 回視聴  Gezen Adam 2018/10/13 に公開 チャンネル登録 14万 Milking Goats – Goat Farm in Holland

 

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さて 日本の酪農農家 親子二人でおやりになっている。お話を聴いてみよう。とても優しいご主人の思いやりが じ~んと来た。かくありたいと思う。

搾乳ロボットがいてくれたお陰で、酪農を続けることができました。

菊地牧場様(栃木県那須塩原市)

搾乳ロボットがいてくれたお陰で、酪農を続けることができました。

搾乳・飼養管理搾乳ロボット

アストロノートA4

LELY(レリー)オランダ

■飼養頭数:71頭(搾乳牛:47頭・育成牛:24頭)
■労働人数:2名
■1号機稼働年度:2001年4月
■2号機入替年度:2012年11月

菊地瞳様・若菜様インタビュー

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2001年4月に搾乳ロボットを導入され、2012年11月に最新型A4へ入れ替えをされた菊地牧場様。現在は、オーナーの菊地瞳様と末娘の若菜様で牧場を経営されています。

 

「ロボットがあっての菊地牧場」とも仰るお2人に、搾乳ロボットについてお話をお伺いしました。

搾乳ロボット導入のきっかけ

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ロボット導入前は、古くて狭い牛舎で40頭を飼っていましたが、「牛が好きな時に寝て、好きな時に乳を搾ってもらえる。牛の立場に立った牛飼いがしたい」ということが主人の願いでした。
その時に主人がレリーの搾乳ロボットを北海道へ見に行って、すっかり魅せられ、「これからは、ロボットだ」という熱い想いで帰ってきました。
変わりたかったし、「やるなら今しかない」という気持ちだったと思います。
その後、北海道へ家族全員で見学に行って、導入を決意しました。

ロボット稼働直後に、牧場に大きな転機が

導入を決めた2年後の4月にロボットが稼働したんですが、稼働と同じ年の12月に主人が他界しました。
なぜ、主人がこんなに強くロボットを望んだかというと、実は私は20歳の時に怪我をして膝が悪くて。
“「膝が悪い状態で搾乳を続けるのは、負担が大きい。これからずっと酪農を続けていくなら、搾乳ロボットが1番だ」と言って、奥さんのために、ご主人は搾乳ロボットを考えていたんですよ”と、主人が亡くなってから、酪農協の方に聞きました。

その時に、「私のために入れてくれたロボットだったら、私がちゃんと主人の想いを継いで、酪農を続けていくしかない」と、
迷わずに、そのまま酪農を続けることができました。
ロボットでなければ、10年以上、1人で酪農をやっていくのは無理ですし、ロボットがいてくれたお陰で続けてこれたという想いは大きいですね。ロボットは、今も、私の片腕で働いてくれています。

作業分担を教えてください

娘が牛舎清掃や牛の観察、ロボットのセルフメンテナンス、訪問回数の少ない牛の追い込みを行って、私が飼養管理ソフトT4Cを使って朝晩2回の牛データの確認、育成牛の給餌や哺乳を担当しています。
ロボットの訪問回数が少なくて追い込みが必要な牛は、現在は1頭いるかいないか・・・くらいですね。

牛の状態はいかがですか?

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繋ぎ飼いの時は、牛舎も狭くて、乳房炎の牛や足を腫らしている牛が多かったです。フリーストールに変えてから、2カ月に1回、削蹄と治療を行って、足の状態は良くなりました。
ロボットで搾るようになってから体細胞数が減り、乳質は良くなりました。
今は毎日、ベッドに消石灰を撒いているので、乳房炎の牛が減って、さらに体細胞数は下がっていますね。

飼養管理で重視している点はありますか?

牛を観察する時間が取れるので、コンディションを気にして見ています。痩せたり、太り気味の牛は注意して観察して、ロボットが給与する餌を自動から手動に切り替えて内容を調整したり、乾乳中に長めの粗飼料を食べさせたりしています。

現在、1頭当り1日平均で2.9〜3回を搾乳していて、多い牛では4回搾っているので、乳量が出る分、脂肪分が少なくなるのが悩みですね。今年の夏は分娩がピークを迎えるので、その前にロボットで給餌する濃厚飼料での調整を考えています。

飼養管理ソフトの使い勝手はいかがですか?

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とても使いやすいです。
発情すると、活動量のデータは上昇して、反芻時間のデータは下がって、綺麗な三角形のグラフを描くので、発情が見事にわかります。

 

また、乳量が下がっている牛は、反芻時間や体重も落ちてくるので、体調の管理や乳房炎の発見に、とても役立っています。繁殖状況や育成牛も登録して、牛群台帳として活用しています。

ロボットを検討中の方に一言お願いします

私が1人で10年以上やってこれたのだから、出来ると思います。
導入当初、人間よりも、牛の方がロボットに慣れるのは早かったので、牛はとても順応性が高いと思います。ロボットを信じて、牛にも順応性があることを信じることが、大切だと思います。

将来構想を教えてください

(瞳様)主人は「牛の立場に立った牛飼い」を目指していましたが、それを実現できる放牧での飼養を行いたいということが、私たち母娘の長年の夢です。ロボット導入のタイミングで放牧を始めたくて、周囲の人とも色々と検討した結果、見送ることにはなってしまいましたが、いずれは、”牛の背に光が当って、自然に草をはみ、広い場所を自由に駆け回ることができる”ロボット搾乳での放牧の夢を母娘で一緒に叶えたいです。

農場経営は、2人で一緒に上手く作業をこなしながら、やっていきたいですね。これまでは私1人で細々とやっていましたが、娘が経営に加わってくれたので、思い切って頭数を少しずつ増やしている状況です。

(若菜様)これからは、経営を良くしたり、牛をもっといい環境で育てることを考えていきたいです。今は、牛についてもっと勉強しなければと感じています。
いずれは、牛舎の離れで、昼間はカフェ、夜はバーになるお店を開いてみたいですね。衛生責任者の資格を取ったので、自家製チーズ作りにもゆくゆくはチャレンジしてみたいです。
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※(左)菊地若菜様 (中央)栃木支店 支店長 高久博光 (右)菊地瞳様