新渡戸稲造先生と内村鑑三先生。知れば知るほど謙虚になってくる。
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① (1899年37歳)武士道を書かれた新渡戸稲造先生
今でも大きな影響力を 米国をはじめ 世界に与え続けている。新渡戸稲造先生。心意気と、ご本が書かれた背景を知ると 人間として、かく生きたいと切に思う。生まれ育った環境。先輩諸氏の導き。何より 本人の飽くなき探求と 筆舌し難い猛烈な努力。類まれなる闘争心。人間としての何処までも深い優しさ。経歴なども半端でない日本を代表するお方だ。 昔から憧れの師とあおぐ大先輩のお一人。翻って、わが身の半生。反芻すると、自分に一体、何が出来るだろう?と思ってしまう。私たちの人生。もう少し社会に社会の役に立てるのなら、更に意味のある豊かな毎日となると思います。挑戦あるのみ。
新渡戸はキリスト教徒の多いアメリカの現実(人種差別など)に衝撃を受け、同時にキリスト者の倫理観の高さに感銘を受けた。新渡戸は近代において人間が陥りやすい根っこにある個人主義に対して、封建時代の武士は(封建)社会全体への義務を負う存在として己を認識していたことを指摘している。無論これは新渡戸の考えである。同時に新渡戸にとって武士は国際社会において国民一人一人が社会全体への義務を負うように教育されていると説明するのに最適のモデルであったとするのが今日の一般的な見方である。
新渡戸を含めたものたちにとって日本の精神的土壌をどのように捉えるかは大きなテーマであり武士道はその内の検証の一つとされている。正宗白鳥は短編の評論『内村鑑三』(昭和25年(1950年))の中で、自分の青年期に出会った内村を心の琴線に触れる部分はあったが概してその「武士道」の根太さが大時代な分だけ醒めた視線で見ていたと率直に表現している。
新渡戸 稲造(にとべ いなぞう、1862年9月1日(文久2年8月8日) – 1933年(昭和8年)
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Bushido: The Soul of Japan is, along with Hagakure by Yamamoto Tsunetomo (1659–1719), a study of the way of the samurai. A best-seller in its day, it was read by many influential foreigners, among them ★President Theodore Roosevelt, ★President John F. Kennedy and ★Robert Baden-Powell, the founder of the Boy Scouts.
世界中で読まれた「武士道」新渡戸稲造
Nitobe originally wrote Bushido: The Soul of Japan in English (1899), in Monterey, California, though according to the book’s preface it was written in Malvern, Pennsylvania. The book was not translated into Japanese until it had been popular in the English-speaking world for several years.
As Japan underwent deep transformations of its traditional lifestyle and military while becoming a modern nation, Nitobe engaged in an inquiry into the ethos (精神、気風)of his nation, and the result of his meditations was this seminal work(精霊書). A fine stylist in English, he wrote many books in that language, which earned him a place among the best known Japanese writers of his age.
He found in Bushido, the Way of the Warrior, the sources of the seven virtues most admired by his people:
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② (1894年34歳)代表的日本人を書かれた内村鑑三先生
内村 鑑三(うちむら かんぞう、万延2年2月13日(1861年3月23日)- 昭和5年(1930年)3月28日)は、日本のキリスト教思想家・文学者・伝道者・聖書学者。 福音主義信仰と時事社会批判に基づく日本独自のいわゆる無教会主義を唱えた。「代表的日本人」は、当時の世界が キリスト教的な信仰を絶対的に信奉する欧米社会にあって、キリスト教の教えとは程遠い「アメリカの現実世界」、「人種差別」、「黒人の奴隷社会」を見て この矛盾に悩み、人間としてあるべき姿を、必死に模索する中で、アンチテーゼのように、「人間としての在り方」から 東洋、日本の社会にも理想とする生き方も同じように 崇高で、理想を追う姿勢を問うものではと 問題提議をした。当時の「代表的日本人」と思われる人々の生き様を活写して 世に問うた。この中で 日本人の精神 生き方を広く 欧米社会に知らしめようとしたのだと思う。
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5人の日本人。キリスト教に埋没しつづけた内村がこの5人を選んだことは、今日の読者には意外な人選であろう。時代順には日蓮、中江藤樹、二宮尊徳、上杉鷹山、西郷隆盛となる。これを内村は逆に並べて一冊とした。
なぜこの5人が代表的日本人なのかということは、それを述べようとするだけで、結局は内村の思想と行動のすべてを議論することになる。それは適わないので、エッセンシャルなところだけをつまむことにするが、まず一言でいうと、この5人は内村にとってはキリスト者なのである。このことについては、本書のドイツ語版のあとがきに内村自身が書いている。
西郷隆盛~新日本の創設者、上杉鷹山~封建領主、二宮尊徳~農民聖者、中江藤樹~村の先生、日蓮上人~仏僧5人の中に 日本人的な 素晴らしい生き方 キリスト教の神髄にも迫る生き方、姿勢、哲学は 決して西洋世界に引けを取らない。