人物往来⑨ 池田洋一郎さん PIPD  Crossover 160226

150226 池田君の記事 jp-event-report-062614

世界銀行東京事務所キャリアシリーズ第62回

池田洋一郎 業務政策・借入国サービス総局業務担当官から、バングラデシュ事務所、世銀本部での

3年間の経験をもとに、「開発成果を出せる世銀を創るには?」について紹介しました。

世界銀行では、日本人の採用を積極的に行っており、現場で活躍している日本人職員が帰国する際に、皆様に世界の
開発課題や世界銀行の活動を紹介するセミナーを実施しています。

今回は、池田洋一郎 業務政策・借入国サービス総局業務担当官から、バングラデシュ事務所、世銀本部での3年間の

経験をもとに、「開発成果を出せる世銀を創るには?」について紹介しました。

 

世界銀行は、顧客や株主が求める「開発成果(リザルツ)」を定義し、その実現に向けた進捗状況を把握・測定し、

そして、その結果から学ぶための様々なプロセスやツールを、個別のプロジェクト、戦略、そして組織全体のレベル

で導入してきました。

 

しかし、世銀の職員や幹部が顧客と共に、これらを積極的に活用していくには、なお乗り越えなければならない

壁が幾つもあります。

 

では、世銀を真に開発成果を重視し、成果を出せる機関とするためには、どのような改革案を実行に

移さなければならないのでしょうか?

 

当日は、バングラデシュの現場と、改革実施の中枢とも言える業務政策・借入国サービス総局で、世銀を

成果重視の機関とするために3年間奮闘してきた担当者が、世界銀行の開発成果管理の枠組み、世銀

のパフォーマンスの傾向、今後の課題、課題を解決するための組織改革の現状について紹介し、

ご参加者の皆様と意見交換を行いました。

スピーカー

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池田洋一郎 
業務政策・借入国サービス総局業務担当官

2001年3月、早稲田大学政治経済学部政治学科を卒業し、同年4月、財務省に入省。主計局、広島国税局、

金融庁総務企画局を経て2006年9月よりハーバード大学ケネディスクールに留学。2008年6月同大学院

にて公共政策学修士号(Master in Public Policy)取得・卒業。

 

卒業後は、2008年7月財務省国際局にて世界金融危機、欧州債務危機にIMF、G7、G20の担当として対応、

その後世界銀行と日本の協働プログラムの企画・立案等を担当。2011年夏より世界銀行に移籍。

バングラデシュ現地事務所で2年間勤務する間、ローカルNGO-バングラデシュ政府-世界銀行の協働に

よる市民参加型のプロジェクト・モニタリングの仕組みの確立や成果に焦点を置いたポートフォリオ管理等を担当。

 

2013年夏より米国ワシントンの世銀本部に異動し、業務政策・借入国サービス総局業務担当官として、世銀を

より開発成果を重視する機関とするための改革に携わった後、帰国。著書に

「ハーバード・ケネディスクールからのメッセージ~世界を変えてみたくなる留学~」、

「バングラデシュ国づくり奮闘記~アジア「新・新興国」から日本へのメッセージ~」(ともに英治出版)。